「まったく、日本ハムってのは、何でいつもおかしなことばかりやろうとするんだ!」NPB関係者の声が聞こえてきそうである。
プロ野球チームを持っている会社は大企業で、エスタブリッシュメントと言ってよいから保守的で「ずっとやってきたことを続ける」「周りと同じことをする」のが基本的ではあった。
しかし日本ハム球団は、特に札幌ドームに本拠地を移してから「ベンチャー」が社風になっていった。新しいマーケットで顧客を増やしていくには「今までと同じことをしている」わけにはいかなかった。
何度か書いているが長野、菅野と「巨人入り」を言明した選手を指名したり、大谷翔平を「二刀流」にしたり「MLB移籍」を確約して獲得したり、育成選手制度を1球団だけ採用しなかったり、とにかく「よそと違うこと」をする球団だった。そして選手の年俸が上がれば、どんどん放出していった。
その代わりにスカウティングと育成には、本当に力を注いだ。
実はこの球団はメディアに対しても「塩対応」で、批判するメディアやライターはどんどん出禁にしてきた。そのために、メディアの中にも「日ハムファン」は少なかった。

今回の球場設計に関しては、HKS,inkに引っ張られた可能性が高い。アメリカを代表する設計コンサルタントの同社は、NFLやMLBのスタジアム設計の実績がある。当初はNPBとの共同歩調で開発を進めてきた日本ハムだが、いつの時期からかHKSが主導権を取ったのではないか。
アメリカの設計者から見れば日本の球場のファウルグラウンドの広さは「異様」なレベルだ。だから「本塁-バックストップ間」の距離を縮めるのは、最優先事項だったと思われる。
「本塁-バックストップ間が60フィートないのはどうなのだ?公認野球規則には違反しているが」
「大丈夫だ、アメリカのルールでは推奨となっている。日本のルールブックはアメリカバージョンの翻訳だ」
みたいなやり取りがあって、このまま推進してしまったのだろう。
NPB側もそのことは察知していたが、もともとあまり日ハムに対して好感を持っていないから事態を「放置」した。
で、11月7日の実行委員会で初めて「おかしいじゃないか」ということになり、14日に日本ハム側が「全面降伏」したと言う図式のようだ。
何度も言うようだが、このプロセスで「野球ファンのこと」について真剣に考えた人はほとんどいなかった。マーケットインの発想での議論は全くなかったと言うことだろう。また「野球界全体の繁栄」を考える人もいなかった。
アメリカではこういう事態は起こらないだろう。いかにもちまちました日本らしい。


1982・83年松沼博久、全登板成績
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!


しかし日本ハム球団は、特に札幌ドームに本拠地を移してから「ベンチャー」が社風になっていった。新しいマーケットで顧客を増やしていくには「今までと同じことをしている」わけにはいかなかった。
何度か書いているが長野、菅野と「巨人入り」を言明した選手を指名したり、大谷翔平を「二刀流」にしたり「MLB移籍」を確約して獲得したり、育成選手制度を1球団だけ採用しなかったり、とにかく「よそと違うこと」をする球団だった。そして選手の年俸が上がれば、どんどん放出していった。
その代わりにスカウティングと育成には、本当に力を注いだ。
実はこの球団はメディアに対しても「塩対応」で、批判するメディアやライターはどんどん出禁にしてきた。そのために、メディアの中にも「日ハムファン」は少なかった。

今回の球場設計に関しては、HKS,inkに引っ張られた可能性が高い。アメリカを代表する設計コンサルタントの同社は、NFLやMLBのスタジアム設計の実績がある。当初はNPBとの共同歩調で開発を進めてきた日本ハムだが、いつの時期からかHKSが主導権を取ったのではないか。
アメリカの設計者から見れば日本の球場のファウルグラウンドの広さは「異様」なレベルだ。だから「本塁-バックストップ間」の距離を縮めるのは、最優先事項だったと思われる。
「本塁-バックストップ間が60フィートないのはどうなのだ?公認野球規則には違反しているが」
「大丈夫だ、アメリカのルールでは推奨となっている。日本のルールブックはアメリカバージョンの翻訳だ」
みたいなやり取りがあって、このまま推進してしまったのだろう。
NPB側もそのことは察知していたが、もともとあまり日ハムに対して好感を持っていないから事態を「放置」した。
で、11月7日の実行委員会で初めて「おかしいじゃないか」ということになり、14日に日本ハム側が「全面降伏」したと言う図式のようだ。
何度も言うようだが、このプロセスで「野球ファンのこと」について真剣に考えた人はほとんどいなかった。マーケットインの発想での議論は全くなかったと言うことだろう。また「野球界全体の繁栄」を考える人もいなかった。
アメリカではこういう事態は起こらないだろう。いかにもちまちました日本らしい。


1982・83年松沼博久、全登板成績
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!
コメント
コメント一覧
実行委員会で「人気と伝統を備えた球団」がエスコンフィールドのファールの問題を指摘したのは、その意趣返しだという噂があるそうです。真実は分かりませんが……。
それは本当のことですね。関係者から聞きました。日ハムは二軍の遠征距離が延びるのが嫌だったようです。
「クレイジーだ」とでもHKSに言ってもらえれば
HKSは素直に矛を収めるのだろうか?
日ハムの主張だと設計者に過失があったかのような物言いをしてますし、契約がどうなっているのかわかりませんが、改修費及び新たに設計をし直す際の設計料をどちらが負担するのかという問題、それにまともな建築家ならその建物の最大の売りを意図を踏まえずに勝手にいじられるのには耐えられないと思いますが。
ハムとしてみれば、サッカーなら長居のホームグラウンドがクラウドファンディングで お得 に改修できたのに、野球ってイロイロややこしいな、って感じ。サッカーのフィールドだと縦横ちゃんと決まっていているのに、野球はそうでもない、甲子園なんて両翼足りないけど昔からだからOKなんでしょ。
それはそうと、野球規則はよく変わる。日本はアメリカが改定したら、一年遅れでそれに合わせる慣行がある。ではなぜバックネットまでの距離の誤訳は改定しないのか?
野球は、ある時は曖昧である時は寛大である、それはそのときの都合で利害関係での立場の違いで決められる。コミッショナー権限より、オーナー会議での権力の強さで決まる。
まあそれも行きすぎたら通用しない場合もある、江川事件なんかも好例だろう。
ルールが厳正に守られるべき、ならルールは厳格であるべきだし本意に合わない趣旨の悪用とかがおきないようにしておかなければならない。空白の1日、とか 育成扱い、とか悪知恵を排除する仕組みが必要だろう。