スポーツ、芸能、音楽、芸術などは、人間固有のものだ。狭義の「文化」だ。動物は生きるため以外の活動をすることは、皆無ではないにしてもほとんどない。
人類が生存すること、子孫を残すことに精いっぱいの時代には、文化は存在しないか、あっても小さなものだった。文化が人々の生活に根付くのは、人類がゆとりのある生活ができ、余剰が生まれてからだ。
集落に、作物を作ったり、狩猟や漁猟をするなどの生産活動はしないが、神に祈ったり、人々を音楽で楽しませるような人たちが生まれた。集落の構成員がこれらの「遊び人」を、心を豊かにする特別の人間として認め、彼らにも食料を与え、居住することを認めた。これが芸術家、芸能人の始まりだ。
スポーツは軍事から派生したものが多いが、本来の軍事の主旨から外れて競技性を高める方向で進化した。本来は自分たちの集団を防衛するための人間が、球技や格闘技などに専念する。アスリートの始まりだが、これも集団の構成員が「競技をしてよし」と許容しなければアスリートは存在しえない。

今やスポーツも音楽もアートも、莫大な富を生むようになっているが、彼らは食物も工業製品も作らないし、人々を外敵から守ることもないし、医療や介護で命を守ることもない。端的に言えば、彼らは全く生産性がない。働いていない。遊んでいると言っても良い。
彼らを社会が容認し、それどころか自分たちよりもはるかに巨大な収入を得ることを認めているのは、社会が、一般の人々が彼らを「必要なもの」と認めているからだ。
反対に言えば、どんなにすごいアスリートも、世間の人々が「価値の無い連中」「遊び人」と見なした瞬間にその拠って立つところは崩れてしまうのだ。
全てのスポーツ団体が、法律や社会規範を守り、インモラルな行動はしないと世間に向けて約束するのは、そうしなければ存在を認めてもらえないからだ。
どんなに能力が髙くても、金を持っていても、アスリートは、社会に認められなければ、存在することはできないのだ。
この関係は絶対的なものだ。
一般社団法人日本野球機構(NPB)の定款の第3条の
この法人は、わが国における野球水準を高め、野球が社会の文化的公共財であることを認識し、これを普及して国民生活の明朗化と文化的教養の向上をはかるとともに、野球事業の推進を通してスポーツの発展に寄与し、日本の繁栄と国際親善に貢献することを目的とする。
とはまさにこのことを言っている。
坂本勇人が非難されるべきなのは、この定款にもとる行為をしたと報じられたうえで、自らも、球団も何の釈明も謝罪もしていないからだ。これによって、社会に疑念を抱かせ、プロ野球全体も不信感を抱かせた。
端的に言えば「プロ野球選手は、人を傷つけても謝らないで逃げる人たちだ」と言う悪印象を抱かせた。
プロ野球選手たる坂本勇人は、市井の一私人ではない。公共財たるプロ野球の一員として、社会規範を守り、国民生活の向上に寄与する責任がある。6億円と言う年俸は、彼が競技をするだけでなく、その責任を果たす前提で支払われている。
坂本も読売ジャイアンツも、この大前提をはき違えている。だから非難されてもしかるべきだと言うことになる。
堅苦しい話をするようだが、我々もその前提を認識すべきだ。野球はうまいかもしれないが、モラルを逸脱して、誠実な対応もしないヤクザまがいの「遊び人」を許容すべきではないのだ。
今の世の中は、貧富の格差が広がり、戦争も起こり、スポーツどころではない国、地域が世界のあちこちにある。そんな状況で「スポーツをさせてもらう」ために必要なのは、彼らが「自分のためだけに金儲けをしている」のではなく「遊んでいる」のでもなく、社会の一員として「役に立っている」ことを証明し続けることだ。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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集落に、作物を作ったり、狩猟や漁猟をするなどの生産活動はしないが、神に祈ったり、人々を音楽で楽しませるような人たちが生まれた。集落の構成員がこれらの「遊び人」を、心を豊かにする特別の人間として認め、彼らにも食料を与え、居住することを認めた。これが芸術家、芸能人の始まりだ。
スポーツは軍事から派生したものが多いが、本来の軍事の主旨から外れて競技性を高める方向で進化した。本来は自分たちの集団を防衛するための人間が、球技や格闘技などに専念する。アスリートの始まりだが、これも集団の構成員が「競技をしてよし」と許容しなければアスリートは存在しえない。

今やスポーツも音楽もアートも、莫大な富を生むようになっているが、彼らは食物も工業製品も作らないし、人々を外敵から守ることもないし、医療や介護で命を守ることもない。端的に言えば、彼らは全く生産性がない。働いていない。遊んでいると言っても良い。
彼らを社会が容認し、それどころか自分たちよりもはるかに巨大な収入を得ることを認めているのは、社会が、一般の人々が彼らを「必要なもの」と認めているからだ。
反対に言えば、どんなにすごいアスリートも、世間の人々が「価値の無い連中」「遊び人」と見なした瞬間にその拠って立つところは崩れてしまうのだ。
全てのスポーツ団体が、法律や社会規範を守り、インモラルな行動はしないと世間に向けて約束するのは、そうしなければ存在を認めてもらえないからだ。
どんなに能力が髙くても、金を持っていても、アスリートは、社会に認められなければ、存在することはできないのだ。
この関係は絶対的なものだ。
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この法人は、わが国における野球水準を高め、野球が社会の文化的公共財であることを認識し、これを普及して国民生活の明朗化と文化的教養の向上をはかるとともに、野球事業の推進を通してスポーツの発展に寄与し、日本の繁栄と国際親善に貢献することを目的とする。
とはまさにこのことを言っている。
坂本勇人が非難されるべきなのは、この定款にもとる行為をしたと報じられたうえで、自らも、球団も何の釈明も謝罪もしていないからだ。これによって、社会に疑念を抱かせ、プロ野球全体も不信感を抱かせた。
端的に言えば「プロ野球選手は、人を傷つけても謝らないで逃げる人たちだ」と言う悪印象を抱かせた。
プロ野球選手たる坂本勇人は、市井の一私人ではない。公共財たるプロ野球の一員として、社会規範を守り、国民生活の向上に寄与する責任がある。6億円と言う年俸は、彼が競技をするだけでなく、その責任を果たす前提で支払われている。
坂本も読売ジャイアンツも、この大前提をはき違えている。だから非難されてもしかるべきだと言うことになる。
堅苦しい話をするようだが、我々もその前提を認識すべきだ。野球はうまいかもしれないが、モラルを逸脱して、誠実な対応もしないヤクザまがいの「遊び人」を許容すべきではないのだ。
今の世の中は、貧富の格差が広がり、戦争も起こり、スポーツどころではない国、地域が世界のあちこちにある。そんな状況で「スポーツをさせてもらう」ために必要なのは、彼らが「自分のためだけに金儲けをしている」のではなく「遊んでいる」のでもなく、社会の一員として「役に立っている」ことを証明し続けることだ。

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コメント
コメント一覧
個人的に坂本の伝え聞く人格には元々嫌悪感を持っていました。
女を性のはけ口にしか思ってないような人格が今まで女遊びが上手いなんて評されていた事自体が異常だったので、ようやく正常な評価に収まったなと感じます。
だからこそ、ここまで坂本や中絶のなんたるかについて何度も指摘されていた貴方が
それ以上のことをやっていた今話題のサッカー代表某選手の件についても当然触れるだろうと思っていたのですが、そうならず困惑しております。
影響力の大小で判断されている訳ではないですよね?サッカー代表の影響力は最早巨人という1球団を上回る訳ですから
「ここは野球のサイトだからサッカーは門外漢だ」という訳でもないですよね?このサイトだけでも、政治やら、大相撲やら、さまざまな分野の問題点に切り込んでおられましたし。
それ自体基本的に賛成のスタンスで拝読させていただきました。だからこそ特定のカテゴリー相手になると途端に切っ先が鈍っているように見えてしまうんですよ。
巨人坂本の問題について取り上げた私が、サッカー日本代表の過去の問題行為に言及しないのは、片手落ちだと言うご指摘のようですが、であるならばその後に取り上げた大相撲の力士の問題行為も取り上げるべきなのでしょうか?取り上げるとすれば三役格以上でよろしいでしょうか?それとも幕内?全力士までリサーチすべきでしょうか?
その後には日本に来るメジャーリーガーについても取り上げていますが、やはり身体検査が必要でしょうか?
馬鹿も休み休みにしてほしい。坂本の件は、私のブログのワンイシューに過ぎない。
たまたまあなたがサッカー選手の旧悪を知っていたからといって、鬼の首を取ったように言うのはわけがわからない。
あなたは、私の意見に賛成反対できるようなリテラシーは持っておられないように感じますが。しかも理想論では語らないそうですから、これ以上議論したくもないですが。
大変なことではないです。ごく普通の人間としてもモラルを守ると言うことです。
女性と避妊せずに性行為をして、行為後にリスクのある避妊を強要して、それに失敗して妊娠が発覚すると堕胎をさせた。
女性を大事にしていないと思うけど。
いくら金持ちだろうと、有名選手だろうと、そんなことをしてもいい権利はない。
そういうことをしないのって、大変なんですか?あなたは、そういうこと普通にやっているんですか?
>今回の記事のような心構えが無いと球遊びのプロになれないなら堅苦しくてやりたくないなぁ。
「球遊び」と言うのは、野球に対する蔑視ですね。人柄がにじみ出ています。
私が言っていることは、「アスリートは、スポーツが出来さえすれば何をやってもいい」わけではなく、「一般人と同じ規範意識、モラリティを持っていないとだめですよ」と言うことです。
ことさら心構えをしなければ、普通の人にはできないような悪さをしてしまう、というのは、人間として駄目でしょう。
という事はアスリート云々ではなくてただ単に人間としてダメというただただ一般的な話しになりますね。そして一般人の中にもバレていないだけで今回のような最低野郎はいるでしょう。もっと言えばバレても示談成立でのうのうとしているやつもいるでしょう。それを肯定はしないが、結局一定数そんなヤツがいるのならそんなヤツに引っ掛からないようにする事も必要。万が一引っ掛かった時は法律に基づいて動くのか泣き寝入りするのか。その社会的制裁がないとするならその最低野郎の属する社会がダメということでしょう。人間としてダメ。そんなのは誰でもアタマでは分かってる。そして残念ながらそんな最低なヤツもいる。さらにアタマでは分かってても引っ掛かる残念な人もいる。一般人と同じ。というならただそれだけの話し。坂本個人の謝罪が大切?私はそれよりもNPBの対応の方が問題だと思うけど。
改行全くなしと言うのは、読む側のことを考えていないんですかね。
世間にはダメな人間もたくさんいるでしょうが、坂本は一般人ではないですから、それなりの責任が発生すると言うことです。
坂本は巨人の選手として収入を得ているわけですから、謝罪と言うより球団、本人の説明責任があると言うことです。NPBは今のところ関係ないです。
どんどん一般論に広げていますが、完全に的外れです。読みにくいうえに、面白い議論にはならないようなので、これ以上お応えしません。
そちらが一般の人としてダメというからこうなったのです。 一般論にしてしまったのはあなたからです。 球団、本人がしないのならNPBが何かしらのアクションを起こすべきです。 それをしないという事は彼の属するNPBはあなたの言うところのごく普通のことが出来ず最低な事をする 有名人を放任もっと言えば擁護している組織という事。 個人を叩いても意味が無い。また違う最低な人が出て来るだけ。組織を無くすことが良いですが支持している人がいる。最低な事をする選手を処罰せず無かったことにしているNPBというのは、一体どうなってるのでしょう。またNPBが悪いと言わず最低な事をした選手個人だけを叩いて満足する人もいるでしょう。 それこそ一般論としては、詰んでます。
NPBって、球団を管理する一般社団で、お役所でも学校でもないんで、選手の管理責任はないんだよ。そんなことも知らないで。へたくそな文章かくの、時間の無駄ですよ。
さようなら、
しかし、この記事の理路整然とした説明により、十分理解し納得もできました。
坂本選手と読売ジャイアンツの関係者に読んでもらいたい記事です。