ワールドカップを見ていると、新型コロナなんてもう終わってしまったかのような錯覚を覚える。
去年の夏、東京オリンピックが無観客で、嘘みたいな盛り下がりの中で行われたことを考えると隔世の感がある。
しかし、新型コロナ禍は、まだ続いている。新規陽性者は第7波が最大で、今は第8波がピークへ向けて上り詰める途上である。
世界でも新型コロナは、猛威を振るっているはずだが、躍起になって感染症対策を行っているのは、中国だけ。日本もまだかなり神経質だが、それでも危機感はデルタ株までとは大きく違っている。

要するに人類は「新型コロナウィルスに負けた」のである。人類はウィルスの蔓延を防ぐことができなかった。ワクチンはおそらく医療の歴史を通じて最も劇的な効果があったが、全員が接種したわけではなく、陰謀論に惑わされた情報弱者や、不安を感じる人たちがワクチンを接種しなかったために、ウィルスはワクチンの壁をすり抜けた。そして度重なる変異によってワクチンの予防効果を弱めるような特性も獲得して世界に広がり続けた。人間の中でもアクティブな若者が感染拡大の主役になった。

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しかし同時に新型コロナウィルスは、毒性も弱めた。多くの人に感染させてウィルスそのものの世代をさらに増やすためには、宿主たる人間が死んでしまっては意味がない。そこで感染しても簡単に死なないように毒性を弱めた。
昨夏のデルタ株のころと比べると、コロナの死者は大幅に減っている。

しかしコロナはコロナであり、人々は感染拡大当初の恐怖感も持っている。今は「コロナを普通の風邪にしてしまうかどうか」を多くの国が決断しようとしている。
為政者が一度決めたことを変えることができない硬直した政治体制の中国は、コロナを通じて独裁国家の愚かさ、危うさを露呈した。

「コロナは怖い」から「コロナはそれほどでもない」そして「コロナは平気」とコロナの評価が変わる中で、政治体制から人々の価値観までが揺れ動いているわけだ。

さて、今カタールではワールドカップが行われている。カタールは今年1月17日に3998人の新規陽性者を出したが、12月1日は0人、1週間で267人だそうだ。
元々報道の自由もなく、人権も軽視されているこの小国の発表は全く信憑性がないが、8万人も入るスタジアムでマスクもつけず大騒ぎするサポーターたちは、歓喜の声とともにウィルスの交歓もやらかしていることだろう。

そして日本でも、パブリックニューイングやスポーツバーで若者が盛り上がっている。いつの間にかマスクを外して騒いでいる。

当然、ワールドカップが終われば若者を中心に、コロナの観戦は拡大するだろう。しかし若者は軽症で済むから、大ごとにはならないだろう。このタイミングで新型コロナは「2類」から「5類」に降格されるのではないか。

今後、新たなウィルス感染が出現して、同様にパンデミックを引き起こす可能性は限りなく高いが、新型コロナはそろそろ「うやむや」になるのではないか。

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1982・83年松沼博久、全登板成績

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