吉田の打撃については、先日、根鈴雄次さんに話を聞いた。根鈴さんは「今の日本打者は球を点でとらえようとするから対応できない。吉田は面でとらえる打撃ができるから通用する」と言っていた。来年には記事にするが。
長打は間違いなく減るだろうし、打率もそのままと言うことはないが「持っている数字」がそもそも高いので、目減りしてもそれなりの打撃成績は期待できる。
代理人のスコット・ボラスは「1番で」と言っていたが、結局、青木宣親や岩村明憲に近いポジションではないか。レッドソックス自身も中軸での起用は想定していないのだろう。
そうなると守備だ。青木は外野守備でもまずまずだった。秋山翔吾は打撃はさっぱりだったが、守備ではゴールドグラブの候補になった。
しかし吉田は外野守備については「良い」と言う評判は聞かない。
守備成績を見てみよう。

RFGは守備範囲を示す。吉田が規定試合数に達したのは3シーズンだけ。未達の年は守備率、RFGをグレー地にしている。
吉田はあまり失策はしないので守備率は高いが、これは守備がうまい証拠にはならない。難しそうな打球を追いかけていない可能性があるからだ。ベテランによくあるパターンだ。
RFGのリーグ順位は真ん中よりも下だ。左翼手のRFGは小さくなる傾向にある。中堅や右翼に比べて打球処理数が少ないからだが、それにしても吉田の成績はさえない。
2020年

今年


そもそも優秀な外野手は左翼をあまり守らない。肩が良ければ鈴木誠也やイチローのように右翼を守るし、守備範囲が広ければいい時の柳田悠岐や西川遥輝のように中堅を守るものだ。
もう一つ。A=捕殺だ。吉田の捕殺数は多いとは言えない。2019年の5が最多。中田翔や杉本裕太郎のように鉄砲肩でもないのだ。
私は吉田の外野守備を注意して見ているが、飛球を負うときでも送球するときでも「失敗しないでおこう」という姿勢のように見える。本人も守備は得意とは思っていないのだろう。
であれば、打撃で少しでも貢献してDHに固定されるべきだ。幸いにして今年からナ・リーグでもDH制を導入しているから、吉田が打っている限りではDHに座ることができる。
率直に言ってこれから守備が飛躍的に向上することは考えられないので、守備と言う難点を隠すためにもバットでの活躍が望まれる。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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そうなると守備だ。青木は外野守備でもまずまずだった。秋山翔吾は打撃はさっぱりだったが、守備ではゴールドグラブの候補になった。
しかし吉田は外野守備については「良い」と言う評判は聞かない。
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吉田はあまり失策はしないので守備率は高いが、これは守備がうまい証拠にはならない。難しそうな打球を追いかけていない可能性があるからだ。ベテランによくあるパターンだ。
RFGのリーグ順位は真ん中よりも下だ。左翼手のRFGは小さくなる傾向にある。中堅や右翼に比べて打球処理数が少ないからだが、それにしても吉田の成績はさえない。
2020年

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そもそも優秀な外野手は左翼をあまり守らない。肩が良ければ鈴木誠也やイチローのように右翼を守るし、守備範囲が広ければいい時の柳田悠岐や西川遥輝のように中堅を守るものだ。
もう一つ。A=捕殺だ。吉田の捕殺数は多いとは言えない。2019年の5が最多。中田翔や杉本裕太郎のように鉄砲肩でもないのだ。
私は吉田の外野守備を注意して見ているが、飛球を負うときでも送球するときでも「失敗しないでおこう」という姿勢のように見える。本人も守備は得意とは思っていないのだろう。
であれば、打撃で少しでも貢献してDHに固定されるべきだ。幸いにして今年からナ・リーグでもDH制を導入しているから、吉田が打っている限りではDHに座ることができる。
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コメント
コメント一覧
守備は練習すればある程度は上達しますが、肩の強さと走力は変わりませんから。
ボールが飛んできたときにちょっとビビっているように見えてしまいます。ま、張本勲みたいとまでは言いませんが。