千賀滉大がNPB屈指の先発投手であるのは間違いない。しかしMLB挑戦に関しては、かなりの懸念がある。
まず一つは「故障」。千賀は主戦級の先発投手になって7年になるが、このうち5年は、ファームでも登板を記録している。千賀はシーズン通して一軍で投げたのは2017、2019の2年だけだ。
とにかく怪我、故障が多い。2013年には左腹斜筋の肉離れ、2014年には右肩の違和感、2015年も右肩痛、2017年は背中の張り、2018年は右ひじ、右肩の違和感、2020年は右ふくらはぎ、右前腕部の違和感、2021年は両ふくらはぎ痛、2022年は右ひじの張り。
重篤な負傷はないが、千賀自身が「万全な体制でないと投げられない」投手のようで「違和感」でたびたび戦列離脱をしている。小さな異状に自分で気が付くことができるのは、優秀な投手の資質ではあろうが、MLBでもローテを離れることが度々あるのではないか。
さらに言えば、千賀はMLBで順調に投げたとしても、遅くとも2~3年目でトミージョン手術を受ける可能性が高いだろう。100マイル以上の投球は、肘に大きな負担となる。千賀は今後NYMのメディカルチェックを受けるだろうが、結構球数を投げるので肘の状態はかなり悪いのではないか。
ダルビッシュ、前田、大谷もトミージョン手術を受けている。田中も靱帯を部分断裂したが、手術せずに、PRP療法で靱帯を温存している。
大谷翔平の2学年上の千賀は来年1月に30歳になる。トミージョン手術による2年弱のブランクは、キャリアにとってかなりの痛手になるだろう。

二つ目に「制球力」。ダルビッシュ以降、MLBに挑戦した日本人先発投手のNPB時代とMLBの成績を比較する。千賀滉大、藤波晋太郎、山本由伸のNPBでの成績もつける。

いずれも日本を代表する好投手だが、全員がNPB時代よりMLBの方がERAは悪化している。これが「レベルの段差」というものだ。
特にK/BBとBB9、K9の数字に注目する。NPB時代K/BBが3.5より小さい投手は、MLBでは1人をのぞいて成功していない。
K/BBは制球力の指標とされる。3.5を越せばNPBでも屈指の成績と言えるが、MLBでも、制球力は非常に重要なのだ。
MLBの打者は選球眼が良くなければ生きていけない。MLBではOBP(出塁率)は、打率よりも重視される。どんなに速い球が投げられても、フォークが落ちても、ストライクがしっかりとれなければMLBでは通用しないのだ。
菊池雄星、有原航平は、NPBではK/BBが3.5を下回っていた。彼らがMLBで失敗したのは「大雑把な制球力」が原因だった可能性が高い。
千賀滉大のK/BBは3.02、四球が多く、無駄球が多い。164㎞/hの速球があっても、打者にじっくり見られれば走者を出して自滅する可能性はある。
唯一NPB時代K/BBが悪かったのに、MLBで大幅に改善したのは大谷翔平。NPB時代3.12がMLBで3.74と飛躍的に上がっている。MLBではBB9もSO9も向上している。打撃もそうだが、MLBに行ってから成長しているのだ。こういう選手は大谷だけだ。
千賀の場合、1年目が重要だろう。数字は悪化してもERAが3.50程度で規定投球回数に到達すればよいだろう。NYMは千賀を3、4番手の先発で使うつもりだから、それでも十分合格点だ。
NPB時代同様「違和感」で何度かローテを飛ばしてもいいし、QSを目標に投げてほしい。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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とにかく怪我、故障が多い。2013年には左腹斜筋の肉離れ、2014年には右肩の違和感、2015年も右肩痛、2017年は背中の張り、2018年は右ひじ、右肩の違和感、2020年は右ふくらはぎ、右前腕部の違和感、2021年は両ふくらはぎ痛、2022年は右ひじの張り。
重篤な負傷はないが、千賀自身が「万全な体制でないと投げられない」投手のようで「違和感」でたびたび戦列離脱をしている。小さな異状に自分で気が付くことができるのは、優秀な投手の資質ではあろうが、MLBでもローテを離れることが度々あるのではないか。
さらに言えば、千賀はMLBで順調に投げたとしても、遅くとも2~3年目でトミージョン手術を受ける可能性が高いだろう。100マイル以上の投球は、肘に大きな負担となる。千賀は今後NYMのメディカルチェックを受けるだろうが、結構球数を投げるので肘の状態はかなり悪いのではないか。
ダルビッシュ、前田、大谷もトミージョン手術を受けている。田中も靱帯を部分断裂したが、手術せずに、PRP療法で靱帯を温存している。
大谷翔平の2学年上の千賀は来年1月に30歳になる。トミージョン手術による2年弱のブランクは、キャリアにとってかなりの痛手になるだろう。

二つ目に「制球力」。ダルビッシュ以降、MLBに挑戦した日本人先発投手のNPB時代とMLBの成績を比較する。千賀滉大、藤波晋太郎、山本由伸のNPBでの成績もつける。

いずれも日本を代表する好投手だが、全員がNPB時代よりMLBの方がERAは悪化している。これが「レベルの段差」というものだ。
特にK/BBとBB9、K9の数字に注目する。NPB時代K/BBが3.5より小さい投手は、MLBでは1人をのぞいて成功していない。
K/BBは制球力の指標とされる。3.5を越せばNPBでも屈指の成績と言えるが、MLBでも、制球力は非常に重要なのだ。
MLBの打者は選球眼が良くなければ生きていけない。MLBではOBP(出塁率)は、打率よりも重視される。どんなに速い球が投げられても、フォークが落ちても、ストライクがしっかりとれなければMLBでは通用しないのだ。
菊池雄星、有原航平は、NPBではK/BBが3.5を下回っていた。彼らがMLBで失敗したのは「大雑把な制球力」が原因だった可能性が高い。
千賀滉大のK/BBは3.02、四球が多く、無駄球が多い。164㎞/hの速球があっても、打者にじっくり見られれば走者を出して自滅する可能性はある。
唯一NPB時代K/BBが悪かったのに、MLBで大幅に改善したのは大谷翔平。NPB時代3.12がMLBで3.74と飛躍的に上がっている。MLBではBB9もSO9も向上している。打撃もそうだが、MLBに行ってから成長しているのだ。こういう選手は大谷だけだ。
千賀の場合、1年目が重要だろう。数字は悪化してもERAが3.50程度で規定投球回数に到達すればよいだろう。NYMは千賀を3、4番手の先発で使うつもりだから、それでも十分合格点だ。
NPB時代同様「違和感」で何度かローテを飛ばしてもいいし、QSを目標に投げてほしい。

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