11月末でNPB球団と選手との契約期間が終わる。12月と1月は、特例を除いて選手はユニフォームを着て野球をすることができないが、芸能活動やボランティア活動はできる。有名選手は芸能事務所などとタレント契約もしている。
このシーズンに良く行われるのが「野球教室」だ。
広島・小園ら報徳OBが初の野球教室を開催 子どもたちから大歓声浴び「上手くなって」
【阪神】佐藤輝明が地元で野球教室「寒かったのでケアやダウンをして帰ってください」
巨人の中田翔内野手が18日、14年から登場曲としている「My HERO」を歌うボーカルユニット「ビーグルクルー」が主催する野球教室に日本ハム・姫野とともに参加。
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阪神・近本光司が大阪ガスの野球教室に参加 「いい一日になった」
加須市野球教室でオリックス・若月ら花咲徳栄OBが指導
昭和の時代から、この時期によくやってきたものだ。近隣の少年野球チームに声をかけて、集まらせる。
選手は全員ユニフォームで、グラブやバットを持参し、投球フォームや打撃フォームを選手にチェックしてもらったりする。
ハイライトはプロ選手が見せる「模範プレー」だ。打撃練習で大きな当たりを飛ばすのが好例だが、少年投手と対戦したり、投手の場合、投球を披露したりもする。
こどもは「うわー」と声を上げる。そして「〇〇選手みたいになりたい」と思ったりするのだが、これって野球離れが深刻化する今となっては、ほとんど意味がない。
ユニフォームを着てグラブを持って集まっている段階で、この子供たちは「野球を始めている」。今の問題は「野球の裾野」がどんどん減っていることであって、すでに野球をしている子供は「釣った魚」だ。
こうした子供に野球を教えるのは無意味とは言わないが、優先順位は低い。
今の少年野球では、不勉強な指導者が多く、子供の肩肘を損傷させたり、罵声怒声を浴びせて子供を委縮させたりすることがしばしばある。野球競技人口の減少は、こうした粗悪な指導者にも責任があるとされるが、プロ野球選手の野球教室は、そうした指導者の啓蒙活動はほとんどしていない。そもそも問題意識がない場合が多い。
ひたすら「俺たちプロ野球選手は凄いだろう、お前たちも俺たちみたいになるために、指導者の言うことを聞いて練習しろよ」というメッセージを送り続けているだけだ。
喜んでいるのはプロ野球選手とお近づきになれた指導者などの大人だろう。
これは2018年の「ぐんま野球フェスタ」での写真だが、今はDeNA二軍監督になっている仁志敏久さんが、子供たちにジャンピングスローを教えているところだ。仁志さんはこれまでの「正面でがっちり捕る」と言うゴロ処理がすでに国際大会では通用しないことを説明して、新しい野球を紹介した。
指導者には大いに刺激になったようだが、こういう形ではっきり目的を持った指導をすべきだ。

オフの時間を有効活用しようと思うなら、プロ野球選手も「今の野球界の問題点」を頭に入れてから活動すべきではないか。
余りにももったいない気がする。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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ユニフォームを着てグラブを持って集まっている段階で、この子供たちは「野球を始めている」。今の問題は「野球の裾野」がどんどん減っていることであって、すでに野球をしている子供は「釣った魚」だ。
こうした子供に野球を教えるのは無意味とは言わないが、優先順位は低い。
今の少年野球では、不勉強な指導者が多く、子供の肩肘を損傷させたり、罵声怒声を浴びせて子供を委縮させたりすることがしばしばある。野球競技人口の減少は、こうした粗悪な指導者にも責任があるとされるが、プロ野球選手の野球教室は、そうした指導者の啓蒙活動はほとんどしていない。そもそも問題意識がない場合が多い。
ひたすら「俺たちプロ野球選手は凄いだろう、お前たちも俺たちみたいになるために、指導者の言うことを聞いて練習しろよ」というメッセージを送り続けているだけだ。
喜んでいるのはプロ野球選手とお近づきになれた指導者などの大人だろう。
これは2018年の「ぐんま野球フェスタ」での写真だが、今はDeNA二軍監督になっている仁志敏久さんが、子供たちにジャンピングスローを教えているところだ。仁志さんはこれまでの「正面でがっちり捕る」と言うゴロ処理がすでに国際大会では通用しないことを説明して、新しい野球を紹介した。
指導者には大いに刺激になったようだが、こういう形ではっきり目的を持った指導をすべきだ。

オフの時間を有効活用しようと思うなら、プロ野球選手も「今の野球界の問題点」を頭に入れてから活動すべきではないか。
余りにももったいない気がする。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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コメント
コメント一覧
甲子園やプロを目指すだけでは無い。ファンを増やすのが大事。
それはもう古いんですよ。昭和です。そもそもユニフォームを着ている子供は野球をもう始めている。それ以外の子供が圧倒的に多いのに。
地上波テレビで野球なんかやってないから、普通の子は野球なんか見たことないんだよ。
プロ選手・元プロ選手が来る野球教室より
数年後の自分が想像できる高校野球部の野球教室の方が
生き生きしてる。。。
高校生位になると有名人は大歓迎だけど(笑)
日常的に園児にアクセス出来るようにならないと。。。
あなたにそれを指摘するだけのリテラシーがあるとは思えない。啓蒙って(笑)
そうなんです!その背景にはいろんな問題が横たわっています。
小中学生に勉強を教えているカミさんが、古田敦也さんのYouTube見て言ってたことと同じことをおっしゃっている。
カミさんはプロ評論家と同じ視点を持ってるんだな。愛します。
そう、既に野球を始めてる子たちにどうこう、という段階ではなく、その手前に働きかけてほしい。
野球どころか、それ以前に走り方が下手、スキップが出来ない、といったことが原因で、運動全般を嫌いになっちゃう子供たちに、コツを教えて欲しい。個人差はあるだろうけど、少し指導しただけで大きく伸びる子もいる筈で、そこから運動の楽しさ、キャッチボールの面白さ、さらにいよいよ野球の魅力と、順を追ってアピールしていって欲しい、と。
釣った魚に餌をやるのではなく、子供の指導者にまともな指導をするように再教育すべきでしょう。
NPBの指導普及部は、プロ野球OBを使って野球教室をしていますが、それをもっと大掛かりにすべきでしょう。
プロ野球選手はオナニーするな?
プロ野球界はアマチュア野球監督の指導をしろ?
アマチュア野球指導者は自分の至らなさを自覚してもっと勉強しろ?
主語が大きすぎてサッパリわかりません。
仁志選手だってジャンビングスロー「だけ」教えてたわけじゃないでしょうに、切り取り&印象操作が酷いですね。
このブログだけ読んで、全部理解しようと思うのは無理じゃないですか?
私は「野球離れ」についてここ8年程取材して、本も2冊出しています。その流れでこのブログを書いているので、それを知っている方にはよく理解できると思います。そういう事情があって書いているのだろうな、くらいは普通の知性があればわかると思うんですが。
ただし
>プロ野球選手はオナニーするな?
プロ野球界はアマチュア野球監督の指導をしろ?
アマチュア野球指導者は自分の至らなさを自覚してもっと勉強しろ?
汚らしい言葉を平気で使うのはどうかと思いますが、だいたいそういうことです。
仁志さんは今DeNAの二軍監督です。17日にもお目にかかりましたが、U15の指導の経験から、今も少年野球の指導法の改革に問題意識を持っておられます。
野球界はそういう状況になっているんですよ!
返信ありがとう。
プロ野球選手を目指す人を拡大に焦点を絞られてそうだが、イチローも言うようにファンあってのプロ野球なんですよ。
つまり、私のように大学から草野球ではとうていプロにはなれない。それでもファンの1人ではある。こういう人をもっと増やすことですよ。
カープ女子という言葉が浸透したように、女性ウケする選手をもっと露出させることですね。
ちなみにプロを目指す子供を増やすには、私は甲子園の改革だと思ってます。
プロ野球がアジアリーグを唱えているように台湾や韓国の高校を参加するとか、クラブチーム(ボーイズリーグや、球団下部組織)を参加可能にさせるとか色々あるでしょう。
昭和的体質な高校野球部がそうだから野球人口が増えない。サッカーのように先輩を呼び捨て出来る関係性がないのが野球のイメージだからね。
論点がズレてしまったので、もう一度書きますね。
少年野球のあり方は、1度きりならファンの拡大。それで上手くなろうとしても無理でしょうね。林修先生に1度習ったとしてもそれは思い出に過ぎず、国語力なんてつかないのと同じ。
どうせなら指導者を元プロにさせるべき。東福岡高校なんて、ロッテの抑えが監督だから生き生きしてるって聞くしね。
名選手は名監督にあらずとか言われるけど、私と変わらない素人が部活の顧問をするより数百倍いいですよ。
他の競技にも言えることだけどね。
そのためには学校単位でなく地域単位で部活をすることかな。
野球はA中へ、サッカーはB中へ移動して何校かまとめて部活。
そこで元プロが教える。これをしないとシラケる。
小学校の時からそんな感じでもいいと思う。
あんたはスポーツライターなんだからさ、提言できる可能性はある。期待してるよ。プロ野球をオワコンにさせないでくれよ。
野球界の現状を全くご存じないと思いますが、その割にいい線いってはいますね。
今、プロ野球選手でワ―キャー言うのは、30歳以上の大人です。20代以下では、野球を知らない人が圧倒的に多いです。その子供も当然そうなっていますから、10年先、20年先の野球はお先真っ暗、と言うのが現状です。
大人になってから野球みたいな難しいゲームを学ぶのは現実的ではありませんから、小学校低学年、未就学児童へのアプローチが重視されています。
サッカーもバスケもみんなそうしていますが、野球はその中では立ち遅れています。
遊びレベルの野球を覚えさせて、少年野球に進ませるのが、重要です。
ただ今の少年野球は指導者のレベルが低いので、そこでやめてしまう人も多い。少年野球指導者のレベルアップが言われています。
今の「良い指導者」は、「野球をうまくする」「試合に勝てるようにする」指導者ではありません。「野球をずっと好きになってくれる」「大人になっても野球を続けてくれる」子供を育てる指導者が求められています。
だからプロ野球選手が適任とは限りません。そもそも今の子供はほとんどが、プロ野球を見ないので、プロ選手をリスペクトしていません。
それよりも「指導者研修」を学んで、スポーツマンシップも学び、メディカルも勉強して、しっかり野球を教えられる人、そして子供を能力で差別せず、下手な子も「野球好き」にする指導者が大事になっています。
たまたまそういう指導者がプロでもいいですけどね。
元ロッテの荻野忠寛さんなんか、理想的な指導者です。
ちなみに私はこのテーマで本を2冊書いています。「野球崩壊」「球数制限」買ってください。