彼が今、玩具にしているのはTwitterの投票機能である。最初はアカウントが永久に停止されていたドナルド・トランプのアカウントを復活させることの賛否を問うた。
50数パーセントが賛成したことで、トランプのアカウントを再開した。
マスクはトランプが大喜びでツイートし始めるかと思ったが、トランプは全く乗ってこなかった。トランプが出資して別のＳＮＳが稼働していたことも大きかったが、それだけでなくトランプ自身がマスクを信用していないし、その下風に立つことを嫌ったのだろう。

マスクはツイッターの従業員の大半を解雇して、社員を恐怖に陥れた。またウクライナ侵略においては、スターリンクの端末と通信取材をウクライナ側の提供し、戦況の挽回に大きな役割を果たしたが、最近になって「有料にするぞ」と脅しをかけた。

また台湾やウクライナについて中国やロシアの監視下に実質的に置くような提案をして、中国、ロシアから「いいね」をされたりもした。

マスクの居場所を追跡するジャーナリストのアカウントを停止して、また復活したりもしている。




日本に対してマスクは「上顧客だ」と持ち上げるようなことも言っている。

そして一昨日にマスクは自分がTwitterのトップを辞任すべきかどうかの投票を呼び掛けたが、57.5％が辞任すべきに投票した。

今後のマスクの動きは不明だが、経済力において実質的に「世界の王」の座についたマスクは、自分の権力がどのようなものなのか、いろいろ試してみたのだろう。どこをどう揺さぶれば、どんな人たちが驚くのか、どんな反応が起こるのかを、買ってもらったおもちゃをいじくりまわすように、楽しんでいたのだろう。

南アフリカの白人居住区で育ったマスクは、西洋的な教養をあまり身に着けていない。民主主義や人権、LGBTQについても小ばかにするような言動をすることがある。

世界をいろいろ玩具のようにいじくりまわして、結局、自分がリオネル・メッシのような称賛を得ることができないことが分かった今、マスクは何を考えているのだろうか？
次にどんな「おいた」をするのだろうか？彼の気まぐれは、一瞬で数十万人の人を苦境に陥れる可能性があるだけに、看過できない。大変な時代になったものだ。





1982・83年松沼博久、全登板成績

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