Newsポストセブン
【暴行動画写真入手】大分名門野球部で先輩が後輩を金属バットで殴打 自主退学で学校は公表せず
大分国際情報高は、ハンドボールの強豪校として知られているが、最近は野球にも力を入れている。
2015年創部で、今年の夏は2回戦で佐伯鶴城に負けているが本気で強化を進めている。
部員は30人だが、全寮制で監督が寮監を兼ねている。昨年8月に、上級生が下級生のでん部を金属バットのフルスイングで叩くと言う事件が起こった。
馬鹿な高校生の常として、その状況は動画で撮影され、SNSで拡散された。

3805574_s


学校側が驚いて動画は削除されたが、被害者の親が学校に問い合わせてもらちが明かないために、警察に被害届を出し事件になった。
保護者会が学校の責任を追及したが、学校側は、加害者の部員が自主退学したので「問題なし」と門前払いをくらわした。

日本学生野球協会から1か月の対外試合禁止の処分が下ったが、加害者は罪に問われていないし、謝罪もしていない。また監督や学校の管理責任も認めていない。

この手の不祥事としては、最悪の対処だと言えよう。

そのうえで、ポスト側が見解を聞くと
「生徒個人のプライバシーや人権、個人情報保護の観点を最大限に配慮した教育活動」を理由に取材を拒否したと言う。

「生徒個人」とは加害者なのか被害者のかはわからないが、被害者は学校に抗議をして責任を追及しているのだから「プライバシー保護」は口実にならない。加害者はすでに退学しているのだから、彼を守ることはできない。

要するに、この学校は「臭いものに蓋」で、深刻な暴力事件を「なかったこと」にしようとしているのだ。
こういうことを許すから「高校野球は怖い」「やくざが野球を教えている」と言われるのだ。

学生野球協会は、協会としての処分を下すとともに「刑事告発するように」学校を指導すべきではないか。私は今年、学生野球協会の内藤雅之事務局長に話を聞いた。
内藤さんは「暴力は絶対否定する」と明言した。そうであれば、この手の暴力沙汰には強い処分をすべきだが、たった1か月の対外試合禁止だけである。

バットで殴った子供が退学になっただけで、学校も、監督も処分なしである。
学校がこの調子なのだから。これからも「勝利至上主義」で野球馬鹿を量産することだろう。

不祥事があった私学は事件を隠ぺいするときに「プライバシー、人権に配慮して」を口実にすることがよくあるが、守られるべきは第一に被害者の人権で合って加害者ではない。

暴力沙汰はスポーツの世界では「最悪の不祥事」であり場合によっては「犯罪行為」だ。道端で高校生が年下の子の尻をバットで殴れば、警察沙汰になるが、学校内なら事件にならないと言うダブルスタンダードを許してはならない。

「暴力」「人権侵害」を処罰することができないような学校も、教育委員会も、学生野球協会もこの世に必要ないことになる。
暴力を看過し、被害者を守ることができない大人は、恥ずかしいと思わないのか。


NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!

コメント

コメント一覧

    • 2022年12月26日 13:06
    • 金属バットって下手したら骨折や人死にますよね。。。
      中途半端な隠蔽は首を絞めるだけ、先週の聖カタリナも酷かったけど
    • 社会人
    • 2023年05月28日 21:48
    • 5
      暴力事件があってるんですね。
      まだまだ掘り返せば、沢山出てきそうですね。
      生徒へアンケートをしてみては。
      正直に答えればですね。
コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット