フルカウント
学童野球で賛否分かれる“盗塁問題” 元プロの指導者が危惧する本質なき“配慮”
この記事は、私がプレジデントオンラインに書いた、
こんなルールは野球嫌いを増やすだけ…少年野球の｢盗塁ルール｣は今すぐ見直すべきである
への反論なのだと思う。橋本健吾さんは私も面識があるし、優秀なライターだが、フルカウントの記事は評判があまりよろしくない。
この記事に出てくる兵庫・明石ボーイズJr.の筧裕次郎総監督は、明徳義塾から近鉄、オリックスでプレーしたプロ上がりだ。明徳義塾出身というのは「筋が悪い」が、NPBでは1試合に出ただけで、今は父親がやっていたボーイズのチームを率いている。
筧総監督のチームには「強くなりたい」「プロ野球選手になりたい」と言う子供がやってきているはずだ。親もそういう期待があるから安くはない月謝を払って通わせている。
もっと緩い動機で「野球ごっこ」をやらせたい、わが子を野球好きにさせたいみたいな親は、このチームを選ばないはずだ。もっと敷居の低いチームに入って「野球を好きになるところ」から始めるはずだ。
小学生の野球人口は激減しているから、そういう緩いチームでも、本気モードのチームと対戦することがある。まだ捕球投球もままならない子供が混じっているチームに対して、本気モードのチームが対戦するようなケースで「盗塁の無限ループ」が起こるのだ。
筧総監督は、少年野球の現場にいながら、そういうケースは想定していない。あるいは知っていても「そんな低レベルの野球はどうでもいい」と思っている。だから小学生の「盗塁技術」の必要性を主張するのだ。
アメリカのリトルリーグが「盗塁なし」にしているのは、小学生レベルでは様々な実力、体力、経験値の子供が混じっているからだ。強い子のレベルに合わせてしまえば、弱い子、へたくそな子が面白くなくて、野球をやめてしまうからだ。
小学生レベルでは「野球好きにさせることが一番大事だ」は、アメリカやドミニカ共和国などでは広く共有されている考え方だ。
同じ少年硬式野球でも、堺ビッグボーイズをはじめ、まともな考え方のチームも生まれている。
小学生レベルで技術云々と言うのは、大人の独りよがりでしかない。いつまでこんな指導者が「有識者」ぶっているのだろうか？
1960～62年柿本実、全登板成績
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筧総監督のチームには「強くなりたい」「プロ野球選手になりたい」と言う子供がやってきているはずだ。親もそういう期待があるから安くはない月謝を払って通わせている。
もっと緩い動機で「野球ごっこ」をやらせたい、わが子を野球好きにさせたいみたいな親は、このチームを選ばないはずだ。もっと敷居の低いチームに入って「野球を好きになるところ」から始めるはずだ。
小学生の野球人口は激減しているから、そういう緩いチームでも、本気モードのチームと対戦することがある。まだ捕球投球もままならない子供が混じっているチームに対して、本気モードのチームが対戦するようなケースで「盗塁の無限ループ」が起こるのだ。
筧総監督は、少年野球の現場にいながら、そういうケースは想定していない。あるいは知っていても「そんな低レベルの野球はどうでもいい」と思っている。だから小学生の「盗塁技術」の必要性を主張するのだ。
アメリカのリトルリーグが「盗塁なし」にしているのは、小学生レベルでは様々な実力、体力、経験値の子供が混じっているからだ。強い子のレベルに合わせてしまえば、弱い子、へたくそな子が面白くなくて、野球をやめてしまうからだ。
小学生レベルでは「野球好きにさせることが一番大事だ」は、アメリカやドミニカ共和国などでは広く共有されている考え方だ。
同じ少年硬式野球でも、堺ビッグボーイズをはじめ、まともな考え方のチームも生まれている。
小学生レベルで技術云々と言うのは、大人の独りよがりでしかない。いつまでこんな指導者が「有識者」ぶっているのだろうか？
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コメント
コメント一覧
「捕手が肩を痛めるという意見もあるが、それならば捕手をこなせる選手をチーム内に増やすなど対応策はあるはず。」などど書いてますが、ダイヤモンドの対角に届くボールを投げられる子供がいない様なチームがあることなんて想像もしていないでしょうね。
盗塁についても、指導者たちが皆子供たちの実情やスポーツマンシップを理解していればわざわざ禁止にする必要はないが、こんな理解のない指導者がいるから正式にルールで禁止にして縛らざるを得ない。
フルカウントは「ファーストピッチ」と言う少年野球向けのサイトも運営していて、理解はあるはずなんですが、何でもありみたいになってるんですね。
だから、信用がないともいえます。
この監督も、高いレベルの野球の指導者としては優秀なのかもしれませんけど、そうじゃない野球について知らないのならせめて黙っててもらいたいし、メディアもそれに加担して欲しくないです。
聞いてしまったら書かざるを得ないからね。人を見て取材しないと。
ダイヤモンドの対角までノーバンで放れる小学生なんて、それこそ年末のジュニアトーナメントに選抜されるような成長の早い子くらいですよね
野球の導入時期である小学生の指導者は試合に明け暮れ勝利を追うよりも大切なことがあると思います。ここにも書かれてあるようにまずは野球を好きになってもらうこと。そして中高など次のカテゴリーでも野球を続けたいと思ってもらうためにどうすれば良いか必死で考え、尽力することです。
この監督は自分のチームが勝てばそれで良いのでしょう。プロまで経験された割には(もしかしてだからこそ)視野が狭いと感じます。この時期はチーム力の差もあるので勝つためだけなら盗塁のみならず、ツーストライクまで振らないなどのちょっとしたテクニックだけで勝利することができ、すごく勝つチームがイコール真に強いチームではない世代とも言えます。子供たちが自分で考えず、1球ごとに監督の言う通りに動いてロボットのようです。
残念なことにどこの地域にもこういったチームは存在し、これがまた人気だったりします。親御さんも目先の華やかさに惑わされず、チーム選びをして欲しいなと思います。
こういうチームがのさばると、他のチームがどんどん痩せて行ってしまいます。野球嫌いが増えますし、良いことはほとんどないですね。
でも「勝つこと」に夢中の大人たちがこういうチームを存続させます。
この議論，禁止派と現行派が批判し合って仕方がないです．
禁止派も現行派も野球が好きで，野球を長く続けて欲しいと思っていることを前提とすると，正直，ルールはどちらでもよいと思います．
それぞれ一長一短あるのかと．
あえて言うならば，低学年のうちは盗塁禁止でも良いのかと思います．低学年ではランナーが出れば，３塁まで行くというが定番になっています．高学年はどうでしょうかね．リトルリーグのようにボールがベースを通過したら走ってよいぐらいが良いのかもしれませんね．
盗塁禁止か否かより，スポーツマンシップを教える事や，投げる，打つ，捕るの基本技術をちゃんと教える事が，楽しさにつながるように思います．
盗塁の議論はスポーツマンシップと関係大ありですね。
技量に拘わらず相手チームへのリスペクトをするところからスポーツは始まります。
昔の大人は野球をスポーツではなく「勝負事」だと思っていたんですね。