BBCが、ジャニー喜多川による性被害について赤裸々に暴くドキュメント番組を作り、世界に大きな反響を与えたが、日本のメディアは右から左まで黙り込んだままである。
統一教会について追及の論陣を張っているTBSも、この問題については押し黙ったままである。今のすべての日本メディアは、ジャニーズ事務所との関係なくしては成り立たない。不都合な真実には押し黙るしかないのだ。
少し趣旨が違うが、実はプロ野球、WBCに関してもこういう問題がなくはない。
WBC、東京ドームでは右翼外野席に各球団の応援団が陣取り、巨大な旗を振り回すとともに、トランペットで各選手の応援歌を演奏した。すべての応援歌は本拠で聞くのと同様のレベルだった。また、応援の踊りやパフォーマンスも本拠地と同レベルだった。
「なるほど12球団の応援団がどこかに集まって合同で練習をしたのだろう」と思うかもしれないが、北海道から福岡までの応援団が一堂に集まることなど、そんなに簡単ではない。
実際はこうした応援団は、主催者側、メディア、広告代理店などが手をまわして集まらせて、練習させ、演出も加えて球場にいれているのだ。だからあそこまでまとまった応援ができるのだ。

前回のWBCでチャーター機でアメリカに行った選手が「応援団も同乗していた」とコメントしたことがあるが、今回も恐らくは主催者側が手回しして応援団が渡米していたはずである。日本ラウンドよりも少なかっただろうが、プラチナチケットも手配して応援団はローンデポパークの所定の席で応援していたはずだ。
韓国プロ野球(KBO)や台湾プロ野球(CPBL)では、応援団はチアガールとともに球団と契約している。選手名鑑には選手とともに応援リーダーも載っていてシーズンの抱負を語ったりしている。
しかし日本ではチアガールは球団に所属しているが、応援団は「自発的に組織されたもの」という建前になっていて、球団は関与していないことになっている。
しかし実際には応援団は球団の管理下にあり、球団の意図のままにパフォーマンスを行い、ファンをリードしている。文字通り、応援する多くのファンは「踊らされている」わけだ。
日本の多くのファンは「誰かに指図されて動く」のがわりと好きだから、ネタバレしてもいいと思うのだが、球団や主催者は絶対にこのことは言わない。「自発的に応援している」ことにしておかないと、跳ね返りのファンや馬鹿なファンがおかしなことをした時に管理責任を問われかねないからだ。
ここまでWBCが盛り上がったのだから、わざわざアメリカまで行って応援する連中のドキュメントの一つくらいあってもよさそうだが、一切そういう報道がないのは、悪い言い方をすれば彼らは自発的ではなく「やらせ」だからだ。
不都合な真実と言っても良いだろう。良い子の野球ファンの皆さんは、こういう側面も、知っておいてよいと思う。

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1960~62年柿本実、全登板成績
少し趣旨が違うが、実はプロ野球、WBCに関してもこういう問題がなくはない。
WBC、東京ドームでは右翼外野席に各球団の応援団が陣取り、巨大な旗を振り回すとともに、トランペットで各選手の応援歌を演奏した。すべての応援歌は本拠で聞くのと同様のレベルだった。また、応援の踊りやパフォーマンスも本拠地と同レベルだった。
「なるほど12球団の応援団がどこかに集まって合同で練習をしたのだろう」と思うかもしれないが、北海道から福岡までの応援団が一堂に集まることなど、そんなに簡単ではない。
実際はこうした応援団は、主催者側、メディア、広告代理店などが手をまわして集まらせて、練習させ、演出も加えて球場にいれているのだ。だからあそこまでまとまった応援ができるのだ。

前回のWBCでチャーター機でアメリカに行った選手が「応援団も同乗していた」とコメントしたことがあるが、今回も恐らくは主催者側が手回しして応援団が渡米していたはずである。日本ラウンドよりも少なかっただろうが、プラチナチケットも手配して応援団はローンデポパークの所定の席で応援していたはずだ。
韓国プロ野球(KBO)や台湾プロ野球(CPBL)では、応援団はチアガールとともに球団と契約している。選手名鑑には選手とともに応援リーダーも載っていてシーズンの抱負を語ったりしている。
しかし日本ではチアガールは球団に所属しているが、応援団は「自発的に組織されたもの」という建前になっていて、球団は関与していないことになっている。
しかし実際には応援団は球団の管理下にあり、球団の意図のままにパフォーマンスを行い、ファンをリードしている。文字通り、応援する多くのファンは「踊らされている」わけだ。
日本の多くのファンは「誰かに指図されて動く」のがわりと好きだから、ネタバレしてもいいと思うのだが、球団や主催者は絶対にこのことは言わない。「自発的に応援している」ことにしておかないと、跳ね返りのファンや馬鹿なファンがおかしなことをした時に管理責任を問われかねないからだ。
ここまでWBCが盛り上がったのだから、わざわざアメリカまで行って応援する連中のドキュメントの一つくらいあってもよさそうだが、一切そういう報道がないのは、悪い言い方をすれば彼らは自発的ではなく「やらせ」だからだ。
不都合な真実と言っても良いだろう。良い子の野球ファンの皆さんは、こういう側面も、知っておいてよいと思う。

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コメント
コメント一覧
公式に組織化して送り込まれたことが数社のニュースで取り上げられていました。
同社のWEBサイトでも明言されています。
同社は不都合というよりは、むしろ積極的に応援団の存在をPRしていたようです。
鳴り物による画一的な応援は不要と思いますので、そこまでしなくても良いかなあとは思いました。
NPBエンタープライズが、侍ジャパンというコンテンツの強さをもっと信じてほしいですね。
サッカーのウルトラスニッポンは完全な私設応援だと思うけど野球は官製ですか、情けない。
実は2001年台湾W杯でウルトラスベースボールが結成されたのですが、その後応援団長が逮捕され(^^;
NPBエンタープライズは2017年に公式応援団の常設化を発表しています。また侍ジャパンシリーズでは応援団の記事が出ましたが、WBCが始まると報道は小さくなっています。
今回はファンの関心が猛烈に高かったので、応援団が優遇されていることについて、非公表ではないにしても、あまり騒ぎたくなかったのではないかと思います。
応援する気持ちをチームや選手に伝えたい、小さな声を大きなメッセージに変えるツールとして応援歌があるのはいいと思いますが、あくまで己の身体と肉声を用いて行うのが「応援」
世界大会の決勝といえば(格が違いますが…)
昨年末、カタールに万規模で大挙して押し寄せ大チャントでチームを後押ししたアルゼンチンサポーター達の姿に「応援」の理想をみました
それを較べるとやはり全然ですよね☆
官製でも鳴り物でもきっかけは何でもいいですが、多くの人が野太い声でチームを支える、そんな空間を作りたい
そのために開幕したらマリンでその一歩を改めて踏み出します!
応援団は、グラウンドの中で行われている試合をだしに、スタンドで勝手に騒いでいる連中だと思っているので、おっしゃっておられることは私にはよくわかりません。
割とニュースになってませんでしたっけ?
NPB球団も球団が関与していないから責任はなし、などという態度を取っていますが、はっきり禁止して取り締まって初めて責任を全うしたと言えるのかなと思います。
なにしろ在京の巨人やヤクルトの応援団はともかく、かつての関西系球団の非公認応援団は柄も悪ければマナーもなっていなかった。
ゴミを散らかしたり、一般客とスタンドで暴力騒ぎを起こしたり、果ては試合結果に不満があれば球場内に雪崩込んだりしていた。
そうなることで結果的に球場や選手、球団関係者が被害を被ってきた。
反社会的勢力が背後にいてむしろ政治的に特定の選手や指揮官を貶めたり、一般客が怯える事態に繋がってきた。
ボールボーイ、未成年や女性の観客にとってもそれが野球応援の妨げでしかなかった。
選手のテーマソングなどは公認応援団が作ってくれる。
観客もただ踊らされているわけでなく、拍手を中心とするメジャー式の応援をするようになっている。
>観客もただ踊らされているわけでなく、拍手を中心とするメジャー式の応援をするようになっている。
最近野球見に行きましたか?コロナ明けで、あほの一つ覚えの応援で、すごく不快なんですけど。どこがメジャーなんでしょうか?
>今回も恐らくは主催者側が手回しして応援団が渡米していたはずである
>、応援団は「自発的に組織されたもの」という建前になっていて、球団は関与していないことになっている。
>実際には応援団は球団の管理下にあり、球団の意図のままにパフォーマンスを行い、ファンをリードしている
そうなんですね。知りませんでした。鳴り物の応援はたしか1980年ごろから定着し始めたと思います。王さんの引退直前には「闘魂込めて」の出だしをアレンジした応援歌が使われていました。だから昔の長嶋さんの引退試合を見ると、鳴り物なんてないんですよね。あれはどうして始まったんでしょうか。学生野球から来ているのでしょうか。
今の野球ファンは幼少のころから鳴り物の応援を聞いて育っているので、鳴り物の応援歌が当たり前になっています。年配のファンだと、今の応援はうるさいと思うようです。
うるさいというより「ワンパターン」なのが煩わしいという感じです。