プロ野球の応援団は、トランペットの演奏に合わせてすべての選手の応援歌を全員で合唱したり、同じ振り付けで踊るなど、日本文化を代表する団体として高い評価を得ている。
ただ、メンバーの多くは、ずっと「ある種の不満」を抱えていたと言う。

「私たちが踊ったり、歌ったりしているときに、前のグラウンドで、それに注目することなくボール遊びをしている人たちがいるんです。失礼じゃないかと思うんです。それに、そのボール遊びを見て拍手をする人もいる。気が散るし、ずっと嫌だなと思っていました。私たちが誰にも気兼ねをすることもなく応援できる環境が欲しい」

応援団を運営する球団は、団員の声に応えて「応援団の単独公演」を行うことを決定するとともに、新たに団員を募集することにした。その応募資格は

1.野球が好きではなくルールも知らないこと
2.他人に気を遣うことなく、いつでも「自分は主役」だと思える人
3.リーダーの言うことには全面服従する人
4.難しいことは何も考えない人

その条件に適合した優秀な人も参加して、新たにプロ野球応援団が結成された。これからは「応援する対象」を募り、その対象のために「応援パフォーマンス」をすることとなる。

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真っ先に声がかかったのが、北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国だ。この国は「首領様」や「偉大なる同志」のためにスタジアムで祭典を行うが、これまでは「やらされている感」がある人民が硬い表情で踊ったり歌ったりしていた。もっと熱狂的な応援を、と考えて日本のプロ野球の応援に白羽の矢が立ったのだ。スタッフは
「朝鮮語での応援歌は難しいですが、元々私たちは“大して意味のない言葉”を覚えるのが得意です。首領様の期待に応えることができると思います」と語る。

対抗心をもって、オファーを出しそうなのが統一教会だ。故文鮮明師にかかわるイベントなどをさらに盛り上げるために、オファーする用意があると言う。
「日本での締め付けが厳しくなって、壺などの売れ行きが落ちているが、彼らが熱狂的に応援してくれることで、日本での人気も回復するだろう。ただ、彼らはすでに何かに洗脳されているので、うちの信者にするのは難しいかもしれないが」

このほかロシアや中国など「無理をして盛り上がりを作る」必要がある国は、注目していると言う。

「こういうと驚く人もいるかもしれませんが、応援団は実はプロ野球チームや選手の応援をしたのが始まりなんです。でも、野球から解放されて、私たちは自由です。北朝鮮や統一教会、ロシアの皆さんと“自由の大切さ”について考えを深めていきたいですね」

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1960~62年柿本実、全登板成績