坂本勇人は開幕3戦で11回打席に立って犠打を1度決めただけ。10打数無安打と信じられない数字になっている。

彼は栗山英樹監督から要請されたWBC出場も「腰の状態が思わしくないから」と断ったそうだ。山田哲人も同様に調子が万全ではなかったが、彼は出場し、レギュラーではなかったが良い働きをした。

五輪ではリーダーだった坂本がWBCに出なかったのは、体調もさることながら「何か」出たくない原因があったのだろうと思われる。

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もし本当に試合に出場できないほど体調が悪いのなら、オープン戦も欠場するはずだが、14試合に出場しているのだ。36打数4安打1二塁打2打点、打率.182と振るわなかったが遊撃手として12試合に出ている。

不振は開幕後も続いているが、原監督は坂本を開幕シリーズではスタメンから外さなかった。

33歳はプロ野球選手ではそろそろベテランではあるが、よく言う言葉で言えば「老け込む年齢ではない」。では何が問題なのか?

結局、メンタルではないのか?彼が野球に集中できない「懸念材料」が存在する。あるいは、彼自身の心中に「大きな負い目がある」のではないか。

別の問題があるのかもしれないが、一般的に心当たるところとしては、昨年の文春砲で報じられた「女性問題」くらいしかない。女性を妊娠させ望まぬ形で堕胎させたと言う一件。女性は自殺未遂も起こしたと言われている。
しかし、坂本も読売巨人軍も文春の報道を無視して、一切コメントしなかった。その結果として、この問題は進展のないままもやもやした形で今も尾を引いている。

坂本を擁護するのは「女にも下心があった」「男の甲斐性だ」「示談したのだから悪くない」などというセクハラ体質の男だけである。一般の人々、まともな人々は坂本勇人の行状にまゆをひそめている。その状態がずっと続いている。

例えば、坂本勇人なり巨人が、どんな形であれ会見を開いて、申し開きをし一定の謝罪の言葉を述べていれば、そこで区切りがついたはずだが、プロ野球では「女性問題」は、よっぽどでない限りみんな黙殺してしまう。
坂本勇人はおそらくナイーブな性格だと思うが、少年野球のように目を輝かせて野球に打ち込んでいる侍ジャパンに自分が加わることで、微妙な空気になることを恐れたのではないか。

少し前まで女性の人気も一番で、スター選手として輝いていた自分が、色あせてしまったと感じているのではないか。

球団の「ぽち」である新聞メディアやテレビは一切触れないが、雑誌メディアはことあるごとに坂本の行状にふれる。この問題が解決していないからだ。

赤の他人の不行状である。それでも世間は徐々に忘れるだろうが、ほかならぬ坂本勇人が忘れらないのではないか。

私は坂本勇人には3000本安打を目指してほしいとNumber Webに書いたことがある。そのためには遊撃手からのコンバートによって守備の負担を軽減する必要があると思っていたが、それ以前の全く予想外のできごとで、彼のキャリアに暗雲が差し掛かっている。このままでは2500本も厳しいかもしれない。

坂本も、巨人も「リスクヘッジ」がものすごく下手だったと言うことはできよう。周辺のへたれメディアにかん口令を敷くことはできても、世間にとは立てられないのだ。

このままフェイドアウトするとは思わないが、身から出た錆で動けないのだとすれば、あまりにも残念すぎる。



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1960~62年柿本実、全登板成績