帝国データバンク
沖縄県初のプロ野球球団、「琉球ブルーオーシャンズ」の球団事務所が破産
2020年2月、沖縄の東風平球場でキャンプを張る琉球ブルーオーシャンズを取材した。ちょうど野村克也の逝去が報じられたときで、コーチをしていた田尾安志にコメントを求めたのを覚えている。
北川智哉代表は個人投資家から不動産会社の投資部門の責任者を経てブルーオーシャンズを設立。その当時は「独立リーグには興味はない」「NPB入りを目指している」と言っていた。また台湾などとの連携に興味があるとも言っていた。
独立リーグに参入する経営者には「独立リーグよりNPB」とか「アジアとの連携」を口にする人がいるが、大体途中で方向転換する。そんなに簡単な話ではないからだ。
東風平球場の会議室には、ホテルからケータリングが来て、ビュッフェ形式の料理を置いていた。選手の昼食だ。こういうところも「独立リーグではない」というところか。
清水直行監督や選手だった吉村裕基にもインタビューしたが、その後、広報と連絡が取れなくなり、記事にしたのは吉村裕基だけだった。吉村は給与未払いの訴訟を琉球に対して行っている。
球団全体の記事も東洋経済オンラインに書くつもりだったが、編集者と相談して掲載を見送った。
端的に言えば「何を目指しているのか、意図が見えなかった」からだ。

その後、琉球はIPBL(日本野球独立リーグ機構)の準会員になった。そして2021年には九州アジアリーグと交流戦をするようになった。
コロナ禍もあって、興行的には難しかったが、九州遠征でコロナ陽性になった選手らが飲食店で食事をしていたことが発覚するなど、管理体制に問題があったことも明らかになった。
2022年2月にはIPBLから除名された。活動の実態がないうえにトラブルが多かったからだが、琉球側は法的手段をちらつかせた。IPBL関係者は「その余力はないはずだ」と言っていた。
IPBLは、琉球の事例を受けて、独立リーグチームの加盟に関する審査基準を厳しくしている。
この年には秋に「アジアウィンターリーグ」を沖縄で開催すると発表、アカデミーの開設も発表した。しかし関係者は、資金的にそれは難しいのではないかと言う見方だった。
この年12月に「ジャパンウィンターリーグ」が沖縄で行われたが、鷲崎一誠代表は「アジアウィンターリーグと混同されることがあり、選手募集に多少の影響があったかもしれない」と言った。
結局、活動は全くできず。選手は練習をしていたが、試合は行わず、ウィンターリーグもアカデミーも開くことができなかった。
11月に活動休止、そして今年4月に球団運営会社の破産が発表された。
コロナ禍で大変な状況だったのは気の毒だが、それ以前に球団の運営方針が不明確で、しかもプランがコロコロ変わるなど、マネジメントに問題があった。さらに、地元との連携も取っていなかった印象だ。多くの独立リーグ球団はコロナ禍でも頑張って存続しているのだ。コロナだけが破綻の原因ではないはずだ。
独立リーグ球団がつぶれるのは、その球団だけの問題ではない。独立リーグと言う社会的信用があまりないカテゴリーそのものが「いい加減な団体」であるかのような印象を与える。無責任な球団運営で、業界全体に悪影響を与えたのは間違いないと思う。
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1960~62年柿本実、全登板成績
北川智哉代表は個人投資家から不動産会社の投資部門の責任者を経てブルーオーシャンズを設立。その当時は「独立リーグには興味はない」「NPB入りを目指している」と言っていた。また台湾などとの連携に興味があるとも言っていた。
独立リーグに参入する経営者には「独立リーグよりNPB」とか「アジアとの連携」を口にする人がいるが、大体途中で方向転換する。そんなに簡単な話ではないからだ。
東風平球場の会議室には、ホテルからケータリングが来て、ビュッフェ形式の料理を置いていた。選手の昼食だ。こういうところも「独立リーグではない」というところか。
清水直行監督や選手だった吉村裕基にもインタビューしたが、その後、広報と連絡が取れなくなり、記事にしたのは吉村裕基だけだった。吉村は給与未払いの訴訟を琉球に対して行っている。
球団全体の記事も東洋経済オンラインに書くつもりだったが、編集者と相談して掲載を見送った。
端的に言えば「何を目指しているのか、意図が見えなかった」からだ。

その後、琉球はIPBL(日本野球独立リーグ機構)の準会員になった。そして2021年には九州アジアリーグと交流戦をするようになった。
コロナ禍もあって、興行的には難しかったが、九州遠征でコロナ陽性になった選手らが飲食店で食事をしていたことが発覚するなど、管理体制に問題があったことも明らかになった。
2022年2月にはIPBLから除名された。活動の実態がないうえにトラブルが多かったからだが、琉球側は法的手段をちらつかせた。IPBL関係者は「その余力はないはずだ」と言っていた。
IPBLは、琉球の事例を受けて、独立リーグチームの加盟に関する審査基準を厳しくしている。
この年には秋に「アジアウィンターリーグ」を沖縄で開催すると発表、アカデミーの開設も発表した。しかし関係者は、資金的にそれは難しいのではないかと言う見方だった。
この年12月に「ジャパンウィンターリーグ」が沖縄で行われたが、鷲崎一誠代表は「アジアウィンターリーグと混同されることがあり、選手募集に多少の影響があったかもしれない」と言った。
結局、活動は全くできず。選手は練習をしていたが、試合は行わず、ウィンターリーグもアカデミーも開くことができなかった。
11月に活動休止、そして今年4月に球団運営会社の破産が発表された。
コロナ禍で大変な状況だったのは気の毒だが、それ以前に球団の運営方針が不明確で、しかもプランがコロコロ変わるなど、マネジメントに問題があった。さらに、地元との連携も取っていなかった印象だ。多くの独立リーグ球団はコロナ禍でも頑張って存続しているのだ。コロナだけが破綻の原因ではないはずだ。
独立リーグ球団がつぶれるのは、その球団だけの問題ではない。独立リーグと言う社会的信用があまりないカテゴリーそのものが「いい加減な団体」であるかのような印象を与える。無責任な球団運営で、業界全体に悪影響を与えたのは間違いないと思う。
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