うちの親族にも「ジャニオタ」がいる。プラチナチケットを買っていろんなコンサートに行っているが「行かないと乗り遅れる」みたいな感覚になるのは、他のヲタクと同じだろう。

BBCがジャニー喜多川による性被害について告発するドキュメントを制作した。元は文春砲の告発が起点だったようで、赤裸々な行状が暴かれているが、日本のメディアはテレビも新聞も全く報じていない。民放からNHKまで、朝日からサンケイまで完全に無視だ。

メディアは単なる営利企業ではない。国民から「知る権利を代行する」ことを付託されている。「取材権」はまさにこのためにある。新聞やテレビなど記者クラブに所属するメディアは、どんな社会的地位にある権力者でも、著名人でも取材費やギャラを支払うことなくインタビューすることができるし、どんなイベントでも、どんな会場でも取材申請して入ることができる。それは「国民の知る権利」を代行しているからだ。

しかし、日本のメディアは付託された「取材権」を、自分たちの営利のために使い始めた。ニュース番組で自局の番組の宣伝を、あたかもニュースであるかのように放映しているのもそうだし、ニュース番組にタレントをキャスターで使うのもそうだ。

ジャニー喜多川の不祥事を、日本のメディアが絶対に紹介できないのは、ジャニーズ所属のタレントが、日本のメディアに深く食い込んでいるからだ。彼らを否定することは、メデイァの根底を揺るがすことになるし、メディアのビジネスモデルが崩壊するからだ。

アメリカでは権力者の映画プロデューサーのセクハラ、パワハラが発覚し、女優たちが「Me Too」と次々に告発して、多くの権力者が失脚した。日本でも一部の元ジャニーズがジャニー喜多川の性犯罪的な行為を告発し始めたが、新聞、テレビは一切触れていない。

この構造、はるかにスケールは小さいが、坂本勇人の「クズ行為」を新聞、テレビが一切触れないのと同じだ。プロ野球は運動記者クラブ所属のメディアと結託しており、身内意識になっているから、告発できないのだ。プロ野球選手が刑事事件を起こすとか、球団がペナルティを科すとかしない限り、選手の不祥事は報じることがないのだ。

端的に言えば日本の新聞やテレビは「自分の商売に関連しないこと」に限定して「正義の味方面」をしているおかしな連中と言うことになる。私たちは「国民の知る権利」を、このおかしな連中に預けてしまっているのだ。

中国は恐らく軍事ではなく、情報操作と言う形で日本を侵略すると思うが、資金不足に悩まされている日本のメディアを篭絡するのは赤子の手をひねるほどにたやすいことと思われる。
たかが中小企業の芸能事務所の年老いた経営者でさえ、恐れおののいて手も足も出ないのだ。しかもその経営者はすでに死んでいるのに。

BBCはイギリスの国営放送だ。しかしBBCは英国王室の批判もすれば、政権批判もする。ジャーナリストの矜持を持っている。知る権利を代行している。

こういうことを知ってしまうと「日本は大した国ではないな」としみじみ思ってしまう。

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1960~62年柿本実、全登板成績