坂本勇人の極度の不振が、何に起因するのかはわからない。ただフィジカルには問題がなさそうなので、メンタルではないかと推測される。
昨年9月、坂本の女性問題を赤裸々にさらす文春砲がさく裂して、世間が大騒ぎになる中で、讀賣ジャイアンツは「黙殺」に終始した。
巨人がこの問題を取り上げない以上は、運動記者クラブに所属するテレビも新聞も取り上げることはできない。
雑誌メディア、ネットメディアだけが喧しく取り上げる中で、誠に気持ち悪い状態が半年以上も続いている。坂本勇人の今季の不振は、この問題と関係ないのかもしれないが、誰もそうとは思わない。憶測、推測で女性問題と坂本の不振を紐づけるようになってしまっている。
一方で、一部のガラの悪い、品のない連中が「示談している」「女の金儲けだ」と今どき通用しない弁護をすることも、坂本のイメージを下げることになっている。

企業は、何らかの不祥事が起こったときに、出来るだけ早く情報を開示し、事実関係を自ら明らかにして、謝罪すべき時は謝罪し、処分すべきは処分すべきなのだ。「バッドニュースは迅速に」は、企業の危機管理の鉄則だ。

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巨人の親会社が読売新聞社という日本を代表する言論機関であることも誰でも知っている。日本の新聞社が「言えないことをたくさん持っている」欠陥のあるメディアであることは、既に常識で、信頼感が高いとは言えないが、坂本の問題は「汚らしい」だけに、メディアのイメージダウンにもつながりかねない。

この問題は、坂本勇人の問題というより、巨人が初動段階で対応を誤ったことに起因するのだと思う。謝罪の仕方にもよるが、謝っておけば今頃、この問題は収束している。

巨人だけでなくNPB球団は「新聞とテレビを抑え込んでいる」という認識があり、メディアは操作できると思っている。その過信が、この問題の背景にある。

皮肉なことに、新聞社は日本の企業の中でも、最もリスクヘッジが苦手な企業だ。「事実を認めること」も「謝罪すること」もできないまま、逃げまくる習性がある。この点は「反社」とそれほど差がない。
この情けない体質が、坂本勇人という偉大な選手のキャリアに深刻な影響を与えていることに、そろそろ気が付くべきではないか。


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