WBCがあまりにすごかったので、今年のペナントレースは身を入れてみることができるのかな、と思っていたが、今春は好ゲームが多い。
オリックス対ロッテの見ごたえのあるデーゲームを見て帰宅して、NHKの巨人ー広島戦を見た。
藤川球児は解説者として異次元のレベルにある。投手が投げる1球ごとの意味、次の球の予想、打者、投手の心理を刻々と解説する。「予想」も良く当たるが、それが意味あるのではなく「プロ野球はこう見るのだ」というのをはっきり示している。「掌を指すように」とはこのことだ。W解説だった井口資仁が気の毒なくらいだった。
いずれ阪神に呼ばれるのは間違いないから、今、藤川の解説を聞いておくことだ。
昨日の東京ドームの試合


先発は両外国人。フライボーラーの巨人グリフィンとグラウンダーの広島コルニエルの特色が見える記録だったが、原監督は5回途中で鍵谷にスイッチ。この当たりの気の短さが気になる。続く鍵谷には回またぎをさせる。「投手を大事に扱う」という気がない。今年の巨人の低迷は、昭和頭の指揮官による部分も大きい。
背番号がユニフォームと同系統の面白いユニの広島は、秋山、マクブルーム、デビッドソンが好調。しかし打線がつながらない。
巨人は1回の岡本のタイムリーだけだったが、7回、秋広にプロ初本塁打が出る。ゴルフのように軽く振ったスイングで軽やかに運んだ。日本人で2mの巨人軍選手は、馬場正平以来だが、選手としての持ち味は全く違う。
9回に広島は栗林をマウンドに。すでに3敗し、ERAは4点台だが、新井監督は栗林を出さざるを得ない。ここ2年、広島の最後を託してきたクローザーをあっさり見捨てるわけにはいかない。
2死まではとったが、岡本を歩かせ、今日2安打している中田翔。中田は自分を師匠と仰ぐ秋広に「見とけよ」といって打席に立ったという。
捕手にかぶさり気味に構える中田は完全に前のめりだ。栗林の半速球のように見える落ち切らないフォークを叩いて左翼席最上段に運んだ。
調子のよい時の中田翔は、打つ前からオーラが立ち上っている。2014年パCS第3戦、1-1の延長10回、当時日ハムの中田翔は平野佳寿のフォークを叩いて決勝の一発を打ったが、この時も中田翔はものすごい気迫だった。この選手は凄いと思ったものだ。
藤川球児は
「栗林投手が本調子でないのはわかっていますが、結果を出していくしかない。アウトを取っていくことです」
といった。
栗林は今春キャンプから、早い仕上がりでWBCに備えていた。

侍ジャパンの最後を締める気でWBCキャンプに行き、東京ラウンドに臨んだが投げることなく原隊に戻った。
ここ2年、広島の最後のマウンドをずっとになってきて、彼にも勤続疲労が忍び寄っていたのだろう。
中田がダイヤモンドを回る。栗林の顔が重なる。何とも悲しい表情だ。しかし、彼はこの悲しみを一人で受け止めるしかない。
「こういう職業です」
ぽつんと言った藤川球児のこの言葉の説得力。彼もこういう顔を何度もしてきたのだ。悲しくも美しい幕切れだった。
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藤川球児は解説者として異次元のレベルにある。投手が投げる1球ごとの意味、次の球の予想、打者、投手の心理を刻々と解説する。「予想」も良く当たるが、それが意味あるのではなく「プロ野球はこう見るのだ」というのをはっきり示している。「掌を指すように」とはこのことだ。W解説だった井口資仁が気の毒なくらいだった。
いずれ阪神に呼ばれるのは間違いないから、今、藤川の解説を聞いておくことだ。
昨日の東京ドームの試合


先発は両外国人。フライボーラーの巨人グリフィンとグラウンダーの広島コルニエルの特色が見える記録だったが、原監督は5回途中で鍵谷にスイッチ。この当たりの気の短さが気になる。続く鍵谷には回またぎをさせる。「投手を大事に扱う」という気がない。今年の巨人の低迷は、昭和頭の指揮官による部分も大きい。
背番号がユニフォームと同系統の面白いユニの広島は、秋山、マクブルーム、デビッドソンが好調。しかし打線がつながらない。
巨人は1回の岡本のタイムリーだけだったが、7回、秋広にプロ初本塁打が出る。ゴルフのように軽く振ったスイングで軽やかに運んだ。日本人で2mの巨人軍選手は、馬場正平以来だが、選手としての持ち味は全く違う。
9回に広島は栗林をマウンドに。すでに3敗し、ERAは4点台だが、新井監督は栗林を出さざるを得ない。ここ2年、広島の最後を託してきたクローザーをあっさり見捨てるわけにはいかない。
2死まではとったが、岡本を歩かせ、今日2安打している中田翔。中田は自分を師匠と仰ぐ秋広に「見とけよ」といって打席に立ったという。
捕手にかぶさり気味に構える中田は完全に前のめりだ。栗林の半速球のように見える落ち切らないフォークを叩いて左翼席最上段に運んだ。
調子のよい時の中田翔は、打つ前からオーラが立ち上っている。2014年パCS第3戦、1-1の延長10回、当時日ハムの中田翔は平野佳寿のフォークを叩いて決勝の一発を打ったが、この時も中田翔はものすごい気迫だった。この選手は凄いと思ったものだ。
藤川球児は
「栗林投手が本調子でないのはわかっていますが、結果を出していくしかない。アウトを取っていくことです」
といった。
栗林は今春キャンプから、早い仕上がりでWBCに備えていた。

侍ジャパンの最後を締める気でWBCキャンプに行き、東京ラウンドに臨んだが投げることなく原隊に戻った。
ここ2年、広島の最後のマウンドをずっとになってきて、彼にも勤続疲労が忍び寄っていたのだろう。
中田がダイヤモンドを回る。栗林の顔が重なる。何とも悲しい表情だ。しかし、彼はこの悲しみを一人で受け止めるしかない。
「こういう職業です」
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コメント
コメント一覧
私が先だって指摘した「阪神球団には制球難を治すメソッドがない」と書いたのも、球児は「そもそも獲るべきではない」と佐藤連、鈴木勇斗の実名を挙げて指摘しています。
彼の立場でなかなか勇気のある発言かと思います。
「せやねん」で狩野と絡んで、配給・組み立ての意味を明した時に狩野は口をあんぐりさせていました。
「そういう職業です」
球児が引退した年の開幕カードで被弾したときに、
膝をついた時の顔が忘れられません。
そういうポーズをとる投手ではなかっただけに、相当、心折れたのでしょうね。