巨人は坂本勇人の事件をいまだに「なかったこと」にしている。山川の事件でも西武は、山川穂高を庇いたてている。訳が分からない。
文春砲によれば
「本人から女性とトラブルになっていることは報告を受けておりますが、弁護士に相談して対応しており、犯罪には該当しないと聞いております。捜査状況について詳細な把握もできていないため、推移を見守りたいと考えています」
また、山川への球団としての対応については「球団のルールを逸脱したことに対し、すでに処分は科しておりますが、内容については控えさせていただきます」


とのことだ。まだ警察の捜査が続いているのに「犯罪には該当しない」とまで言い切っている。

球団と選手は「雇用関係」ではない。球団は「個人事業主」である選手と契約している。選手とは「野球」を通じて関係があるだけで、プライベートは自己責任だ。
選手が、違法行為や道義的に問題がある行為を行えば、信頼を棄損された球団は「被害者」になる。

MLBでは、選手が違法行為を働けば、球団は選手を解雇するし、年俸も契約通りには支払わない。場合によっては告訴もする。不実行為によって本来、出場すべき試合に出場できず、パーフォーマンスでチームに貢献することもできなくなった。不祥事で芝居を穴をあけた役者に対して、劇団が損害賠償するようなものだ。

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しかしNPBは必ず選手の側に立って選手を庇いたてる。球団は個人事業主である選手を、あたかも「社員」のように守ろうとするのだ。
NPBの場合、新入団した選手は「選手寮」に入れる。寮では食事も与え規則正しい生活を送るように「生活指導」をする。日本の会社が社員を「家族」のように遇するのと同様に、選手も「疑似家族」のようになっていくのだ。

しかしこれは「幻想」である。日本企業では終身雇用がすたれ、どんな社員でも会社の事情で解雇される時代になっている。
ましてや「個人事業主」の選手の違法性が疑われる行為について、営利企業である球団が、必要以上に選手をかばったり、事実関係を隠ぺいしたりするのは、異常としか言いようがない。

「あいつは俺たちの球団に入ってから、苦労して一人前になったんだ。こんなことくらいで、あいつを見捨てることなんてできないだろうが!」くらいなことは言いそうだが、これは「ヤクザの理屈」だ。コンプライアンス上違反行為を行った選手は、問答無用でペナルティを与え、状況によっては解雇すべきだ。一切の情実を排除してこそ「公共財」たる「プロ野球球団」たりえる。

野球界は大相撲会と同様、暴力団など反社勢力と親和性があった時代が長かった。しかし今の時代はそれでは生きていけない。
私は山川穂高が控え選手の間から見てきた。春季キャンプで早出で特守していた時代から見ている。しかしそれとこれとは別だ。
更生の余地があるかどうかは今後の議論であるにしても、おのれの一時の欲望のために、女性を凌辱するような人間に、野球、スポーツをする資格はない。

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