間違いなく野球殿堂入りする名捕手だ。現役を続ける道を模索していたのだが、力尽きての引退だ。
小さな体、風采の上がらない容貌。しかしひとたびマスクをかぶると強烈な印象を残す選手だった。
守備成績から見る。



まず、肩。レーザービームのようなすごい送球はなかったが、捕球してから投げるまでの動作が非常に早く、送球も正確だった。すごいと思ったのは、ワンバウンドや大きくそれた球を受けても、問題なく走者を刺したこと。走者が数メートル手前でアウトになることも多かった。生涯盗塁阻止率(CS%)46%、昨年でも52%。
CS%は30%あれば優秀とされるが、この捕手は次元が違った。
一塁走者を牽制アウトにすることも多かったが、何度か二塁の走者を刺したのも見たことがある。こうした機敏さは、ヨーロッパ系の体の大きな捕手には見られないものだった。
2009年頃の盗塁をめぐるイチローとの丁々発止の駆け引きも見ものだった。
そしてキャッチング。イヴァン・ロドリゲスは、1947年生まれのノーラン・ライアンから87年生まれのスティーブン・ストラスバーグまで、多くの投手の球を受けてきたが、体をぐっと縮めて的を作るのがうまかった。桑田真澄は、「MLBの捕手は、マスク、ミット、レガースと的が3つもある。ミットに照準を合わせることができるNPBの捕手に比べると投げにくい」と語っていたが、イヴァンは、まさにNPBの捕手のようなキャッチングをした。こうなると体が大きいのは有利なのか不利なのかわからない。
リード面では強気が目立った。キャッチングにも自信があったから外に大きく曲がる変化球も、打者の内角をえぐる球もどんどん投げさせた。選手生活晩年は、若手投手、捕手の指南役と言われることが多かった。しかし、機敏さでは若手を上回っていたように思う。
そして打撃。守備が良いだけでは、ここまで試合数を伸ばすことはなかっただろう。勝負強い打撃がこの捕手の選手生命を永らえさせた。

15年連続二けた本塁打。99年のテキサス・レンジャーズはラファエル・パルメイロが148打点、ホアン・ゴンザレスが128打点、イヴァンは3位の113打点だったが、MVPに選ばれた。アーロン・シーリーら投手をリードした捕手としての貢献との合わせ技だ。
多くのチームで、打撃に目をつぶって起用する捕手が、攻撃の中心となる。これは監督にとっては非常にありがたいことだった。
2001年にアレックス・ロドリゲスが移籍してくると、イヴァンはI-RODと呼ばれるようになる。この二人が打線を組んだのはわずか2年だった。
打者としては、早打ちで出塁率は低かったが、全盛期には得点圏打率は優に3割を超えていた。また足も速かった。捕手にまつわる鈍重な印象はなかった。
他の捕手の中には年齢とともに守備が心許なくなり、他のポジションに変わるケースもあるが、この選手は別格だった。
デトロイト・タイガース=DETを出てからはジャーニーマンとなった。所属が春まで決まらないこともあったが、何とか居場所を確保してきたのだが。
「アダムスファミリー」で法事があれば呼ばれそうな、特異な風貌の選手だったが、長く愛された。最後は古巣TEXの選手として引退。
個人的には、ダルビッシュの球を受けてほしかった。 ⇒関連記事
今年のオフは、ベテラン選手にことのほか厳しかったが、こういう形での引退は残念だ。ウラディミール・ゲレーロ、松井秀喜にとっては他人事ではないだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
守備成績から見る。

まず、肩。レーザービームのようなすごい送球はなかったが、捕球してから投げるまでの動作が非常に早く、送球も正確だった。すごいと思ったのは、ワンバウンドや大きくそれた球を受けても、問題なく走者を刺したこと。走者が数メートル手前でアウトになることも多かった。生涯盗塁阻止率(CS%)46%、昨年でも52%。
CS%は30%あれば優秀とされるが、この捕手は次元が違った。
一塁走者を牽制アウトにすることも多かったが、何度か二塁の走者を刺したのも見たことがある。こうした機敏さは、ヨーロッパ系の体の大きな捕手には見られないものだった。
2009年頃の盗塁をめぐるイチローとの丁々発止の駆け引きも見ものだった。
そしてキャッチング。イヴァン・ロドリゲスは、1947年生まれのノーラン・ライアンから87年生まれのスティーブン・ストラスバーグまで、多くの投手の球を受けてきたが、体をぐっと縮めて的を作るのがうまかった。桑田真澄は、「MLBの捕手は、マスク、ミット、レガースと的が3つもある。ミットに照準を合わせることができるNPBの捕手に比べると投げにくい」と語っていたが、イヴァンは、まさにNPBの捕手のようなキャッチングをした。こうなると体が大きいのは有利なのか不利なのかわからない。
リード面では強気が目立った。キャッチングにも自信があったから外に大きく曲がる変化球も、打者の内角をえぐる球もどんどん投げさせた。選手生活晩年は、若手投手、捕手の指南役と言われることが多かった。しかし、機敏さでは若手を上回っていたように思う。
そして打撃。守備が良いだけでは、ここまで試合数を伸ばすことはなかっただろう。勝負強い打撃がこの捕手の選手生命を永らえさせた。

15年連続二けた本塁打。99年のテキサス・レンジャーズはラファエル・パルメイロが148打点、ホアン・ゴンザレスが128打点、イヴァンは3位の113打点だったが、MVPに選ばれた。アーロン・シーリーら投手をリードした捕手としての貢献との合わせ技だ。
多くのチームで、打撃に目をつぶって起用する捕手が、攻撃の中心となる。これは監督にとっては非常にありがたいことだった。
2001年にアレックス・ロドリゲスが移籍してくると、イヴァンはI-RODと呼ばれるようになる。この二人が打線を組んだのはわずか2年だった。
打者としては、早打ちで出塁率は低かったが、全盛期には得点圏打率は優に3割を超えていた。また足も速かった。捕手にまつわる鈍重な印象はなかった。
他の捕手の中には年齢とともに守備が心許なくなり、他のポジションに変わるケースもあるが、この選手は別格だった。
デトロイト・タイガース=DETを出てからはジャーニーマンとなった。所属が春まで決まらないこともあったが、何とか居場所を確保してきたのだが。
「アダムスファミリー」で法事があれば呼ばれそうな、特異な風貌の選手だったが、長く愛された。最後は古巣TEXの選手として引退。
個人的には、ダルビッシュの球を受けてほしかった。 ⇒関連記事
今年のオフは、ベテラン選手にことのほか厳しかったが、こういう形での引退は残念だ。ウラディミール・ゲレーロ、松井秀喜にとっては他人事ではないだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
コメント
コメント一覧
不快です。
このパッジの存在がラテン系捕手の走りでしょうか?
MLB捕手の流れも白人系→黒人系(キャンパネラ?)→ラテン系と進んでいるようですが、どうなのでしょう。
守備の凄さもありますが、あの小さな体でジョニー・ベンチやフィスク並に300本塁打を達成しているのには恐れ入ります。
もちろん、あの送球の動作の速さ、バッティングの思い切りなど、見てて爽快な気分にさせてくれました。
残念ですが、ポサダやバリテック等と共に引退するのは、何かの縁を感じます。
本当にお疲れさまでした。
文意を汲まない言葉狩りから生まれるものはありません。
盗塁阻止率シーズン1位9回(6年連続含む)、2位2回という記録も近代ではダントツの1位。
通算盗塁阻止率45.68%は少なくても1960年以後にデビューした捕手ではこれもNo.1のはずです(ちなみに元RedsのJohnny Benchは43.47%)。