このところ甲子園に何度も出場している「名門校」の取材が増えている。「智辯和歌山」「慶應」「東邦」「東北」などだ。
こうした高校では、指導者の代替わりが起こっている。いわゆる「甲子園の名将」はすでに引退して、その教え子の代になっている。指導方法も大きく変わっていることが多い。丸坊主を廃止したり、練習方法を見直したり。今の指導者は「補欠、控え選手の指導が重要だ」ともいう。
象徴的なのは「部員数」だ。こういう名門校で部員数が100人を超えるところは少ない。
学校側も野球部を「甲子園出場によって、生徒集めの広告塔にする」とは思っていない。むしろ「先進的な指導で、注目されたい」と思っている。単に生徒数を集めるのではなく「優秀な生徒を集めたい」のだ。だから暴力や極端な勝利至上主義は明確に否定されている。「野球馬鹿を育てる学校」という印象を払拭したいのだ。

これに対し「甲子園出場で生徒を集めたい」といまだに思う学校がある。部員数が100人以上いる学校も多い。昨年夏の甲子園出場校で100人以上の部員がいたのは以下の学校だ。
八戸学院光星171人
佐久長聖 148人
明徳義塾 133人
興南 119人
日本文理 115人
聖光学院 111人
鶴岡東103人
明秀日立 102人
こうした学校は甲子園の常連校ではあるが、学校がいまだに「甲子園出場」を「生徒募集の看板」にしている。指導者は「何が何でも甲子園に」とプレッシャーをかけられ、激しい練習を行うとともに選手を実力で分けて「エリート主義」を徹底している。暴力沙汰は、こういうクラスの学校で起きやすい。
常時100人前後の部員がいる東海大菅生もこのグループだ。
少子化の中、100人の部員は優に各学年1クラス分に当たる。奨学金を与えて学費免除するのはほんの一握りだから、学費収入も入る。ほとんどが専用の寮に入っているから、寮費も入る。
その上に「甲子園」に出れば知名度が上がり、生徒募集にも大きなメリットがある。いわゆる「甲子園至上主義」が徹底されていることも多い。
もちろん100人以上いれば全部「スパルタ校」だと断じることはできない。中には暴力を否定し、まともな指導をしている学校もあるが、そうでない学校も多いのだ。
さらに甲子園未出場で、部員をたくさん集めて、今から「常連校」を目指す新興私学がいくつかある。そういう学校は「促成栽培」で甲子園に連れて行ってくれるような指導者を高給で雇用することが多い。暴力沙汰が最も起きやすいのはこうした「新興校」だ。
東海大菅生の若林監督は、形式的な「解任」を経て監督に復帰したが、たとえ首になったとしても「新興校」から引く手あまただっただろう。
こういう形で「甲子園にさえ出れば何とかなる」と思う学校は、全国にいくつもある。こうした学校が高校野球の進歩の足かせになり、高校野球を「野蛮なスポーツ」だという印象を世間に与えている。高校野球の「患部」と言えよう。
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象徴的なのは「部員数」だ。こういう名門校で部員数が100人を超えるところは少ない。
学校側も野球部を「甲子園出場によって、生徒集めの広告塔にする」とは思っていない。むしろ「先進的な指導で、注目されたい」と思っている。単に生徒数を集めるのではなく「優秀な生徒を集めたい」のだ。だから暴力や極端な勝利至上主義は明確に否定されている。「野球馬鹿を育てる学校」という印象を払拭したいのだ。

これに対し「甲子園出場で生徒を集めたい」といまだに思う学校がある。部員数が100人以上いる学校も多い。昨年夏の甲子園出場校で100人以上の部員がいたのは以下の学校だ。
八戸学院光星171人
佐久長聖 148人
明徳義塾 133人
興南 119人
日本文理 115人
聖光学院 111人
鶴岡東103人
明秀日立 102人
こうした学校は甲子園の常連校ではあるが、学校がいまだに「甲子園出場」を「生徒募集の看板」にしている。指導者は「何が何でも甲子園に」とプレッシャーをかけられ、激しい練習を行うとともに選手を実力で分けて「エリート主義」を徹底している。暴力沙汰は、こういうクラスの学校で起きやすい。
常時100人前後の部員がいる東海大菅生もこのグループだ。
少子化の中、100人の部員は優に各学年1クラス分に当たる。奨学金を与えて学費免除するのはほんの一握りだから、学費収入も入る。ほとんどが専用の寮に入っているから、寮費も入る。
その上に「甲子園」に出れば知名度が上がり、生徒募集にも大きなメリットがある。いわゆる「甲子園至上主義」が徹底されていることも多い。
もちろん100人以上いれば全部「スパルタ校」だと断じることはできない。中には暴力を否定し、まともな指導をしている学校もあるが、そうでない学校も多いのだ。
さらに甲子園未出場で、部員をたくさん集めて、今から「常連校」を目指す新興私学がいくつかある。そういう学校は「促成栽培」で甲子園に連れて行ってくれるような指導者を高給で雇用することが多い。暴力沙汰が最も起きやすいのはこうした「新興校」だ。
東海大菅生の若林監督は、形式的な「解任」を経て監督に復帰したが、たとえ首になったとしても「新興校」から引く手あまただっただろう。
こういう形で「甲子園にさえ出れば何とかなる」と思う学校は、全国にいくつもある。こうした学校が高校野球の進歩の足かせになり、高校野球を「野蛮なスポーツ」だという印象を世間に与えている。高校野球の「患部」と言えよう。
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コメント
コメント一覧
監督の出自がかなり話題になるでしょう。
高校の強豪校、青森山田高等学校の総監督。
元Jリーガーが高校の監督を、の反対である。
町田ゼルビアの社長は、サイバーエージェントの藤田晋。
東海大菅生の若林監督、中日の監督にどうだろうか?
本当に指導力があるなら。
わけわからん。いくらプロ上がりとはいえ、高校野球の監督がプロのいきなり監督なんてありえない。
どれだけレベルが違うか。
高校の指導とプロの指導にレベルの違いが?
プロ野球選手上がりが高校野球を指導するのは可能ですし、今後も増えてくると思いますが、プロ野球の現場から10年以上離れた指導者が、プロに復帰するのはほとんど不可能でしょう。
今はコーチの他に、アナリストやデータ担当、トレーナーなど凄い数の専門スタッフがいて、選手への対応は極めて高度かつ複雑になっています。
荻野忠寛さんに聞いたところでは、大学はともかく、社会人と高校野球は、プロと大きな格差があるとのことです。