すでにShibakawaさんが、昨日の岩隈久志の初登板について詳報しておられるが、遅ればせながら押さえておきたい。おなじみのチャート。これ、皆様に見ていただくためでもあるが、この表を作成しながらビデオを見ることで、配球や投手の思惑などが見えてくる。追体験している感覚ですね。
iwakuma-20120422





岩隈の登板が半月以上もなかったのは、一つにはコンディションを整えさせる意味があったと思う。もう一つは、セットアッパーや中継ぎではなく、先発転向含みでのロングリリーフ起用を考えて、投入のタイミングを見計らっていたのだろう。

6回6番のアレックス・リオスと対戦した岩隈。ノーワインドアップである。

初球は外角高めに外れる4シーム。2球目もほぼ同じコースだが打ち上げてくれた。これで落ち着いたはずだ。球速は出ていないが、球の回転は良さそうだ。

下位打線に対し岩隈は攻めの投球。速球系はやや高い印象があったが、変化球が切れていた。
MLBではシュート回転の速い球はシンカー、挟んで落とす球はスプリッターと表記することが多い。この二つの球が効果的だった。

シカゴ・ホワイトソックス=CWSの下位打線は、粘り強い打者がいないこともあってすいすいと投げていた。東京では最悪だったコンディションも戻ってきたようだ。

8回、アダム・ダンに一発を喰らう。捕手モンテロの構えはアウトローだったが、4シームが内側に入った。この失点はチームが3点差に追いついたばかりだけに痛かった。しかし、岩隈自身へのダメージは最低限で済んだ。

以後も、岩隈は落ち着いていた。スプリングトレーニングでは、速球が伸びがなかったために変化球が生きなかった。しかし、この日は速球系が低めに決まっていたので、途中までの軌道が良く似たシンカーやスプリッターが生きた。CWSの打線が粘らなかったこともあり、4回を無事投げ終えた。

マウンド上で堂々としていたのも良かった。半月のブランクは無駄ではなかったのではないか。

4回を45球。1度目の試験は合格。しかし、MLBには、恐ろしいほどの粘りを見せる打者がたくさんいる。日本人投手はこういう打者と対戦して球数を使い、消耗するケースが実に多い。

ヘクター・ノエシ、ケビン・ミルウッドという先発の4、5番手に黄信号がともっている。もっと緊迫したシチュエーションで、もっと強い打線に、同じように投げることが出来れば、岩隈がローテに入る日も近いと思う。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓