夏の甲子園には何年も通っている。行けば全試合観客席で見ている。直射日光を浴び続けて、卒倒しそうになったこともあるが、今年のような「被害者続出」は一度も見たことがない。
第1試合の東海大熊本星翔対浜松開誠館戦、5回に今年から導入されたクーリングタイムがとられた。
多くの人が知っているように、今の甲子園のベンチではエアコンがフル稼働している。ここで涼んだわけだ。

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しかし試合開始直後の6回、浜松の投手の近藤が顔をゆがめ、捕手の新妻恭介がかけよった。

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そしてその直後に浜松の遊撃、古松が足がつったために治療でベンチに戻り、両チームに給水タイムがとられた。

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さらに熊本玉木が降板した際にもベンチから選手が駆け寄った。

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第2試合、明豊対北海戦、5回にクーリングタイム

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この試合でも6回に明豊の遊撃手、西川昇太の足がつって、審判が付き添ってベンチに戻る。
そして両軍ともに給水タイムになった。

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第3試合、星稜対創成館。5回、ここまで好投していた福盛大和がマウンドに上がらず「手当てを受けている」のアナウンス。そして2番手村田昊徽がマウンドに上がった。

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創成館の稙田龍生監督は「体調不良があった。4回がおわってから。球が浮いてた部分もあったし、足もつっていた。あれがいっぱいいっぱいかな」
熱中症の初期症状が出ていることを認めていたわけだ。

5回にクーリングタイム。

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この試合は、その後中断はなかったが、創成館の一塁、中村怜士朗はかなり辛そうで、交代時に選手に後頭部を冷やしてもらっていた。

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既に指摘があるように5回のクーリングタイムの直後に不調を訴えるケースが多い。もともと甲子園のベンチはエアコンが利いている。選手は攻撃時には、打者、走者とコーチ以外はエアコンに当たっている。
その上で10分間も強制的に冷気に当たるわけで、選手は試合後のようにクールダウンしてしまうのではないか。だから暑さとのギャップで不調を訴える選手が多くなるのではないか。

メディアは頻発するこうした不調について、出来るだけ小さく取り上げようとしている。福盛の降版を「お役御免」と書いた新聞メディアもあった。
「甲子園の不祥事は小さく報じよう」という闇カルテルができているようだ。

学校の体育の授業で複数の生徒の足がつったら、教員は授業を中止して子供を教室に入れるはずだ。しかし甲子園では応急処置にとどめて、試合を強行する。
選手の健康よりも「甲子園」が大事なのだ。ベンチが野戦病院のようになっても知らないふりだ。
多くの人が言うように「選手が死なないと、体制を改めない」つもりなのだろう。

この日の午後、太陽光が観客席を直撃しだすと多くの観客が席を立っていった。誰も健康被害を受けてまで、野球を見る気はないのだ。

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応援団も含め、甲子園には「決死隊」とそれを褒めたたえる「翼賛会」だけが残るのではないか。きちがい沙汰である。



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先発全員奪三振達成投手/1994~2023