U18監督が「高校野球名将のポスト」であることは、よく知られている。
U15 監督が鹿取義隆、清水隆行、U12監督が井端弘和、仁志敏久と一流の元NPB選手が歴任するのに対し、U18監督は馬淵史郎、永田裕治と高校野球の監督が努めるのが常になっている。端的に言えばU18は「日本高野連のシマ」になっているのだ。

U15でもU12でも、指導者はプロの考えを取り入れた合理的かつ怪我の少ない練習をするとともに、試合でも国際大会のマナーを順守してプレーしている。
仁志敏久さんがU12監督だったときは、子供にジャンピングスローの練習をさせていた。

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しかしU18はガチガチの高校野球のやり方のままだ。だから、世界一多い競技人口を持つ日本の高校野球の代表が、世界で一度も優勝しないままだ。

私は2019年のU18ワールドカップを見に行った。佐々木朗希や奥川恭伸、宮城大弥などを擁しながら、木製バットになれない打者は凡退を繰り返し、5位に終わった。

甲子園のやり方では勝てないことは明白なのに、ガチガチの守旧派の監督を起用するのは、理解に苦しむところだ。

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高校野球以下の日本のアマチュア野球は、国際大会でしばしば他国チームの顰蹙を買ってきた。「ピッチャービビッてるよ」的なヤジ、大量得点が入った後のバントや盗塁、ある大会では指揮官がサイン盗みを選手に指示し、選手が拒否したこともあったという。
日本選手のマナーの悪さはよく知られている。ある指導者は「お前たちの国ではマフィアが野球を教えているんだろ」と皮肉を言われたこともあったという。

馬淵監督は
「日本のマナーや野球への取り組み方を世界に発信していきたい」

と語ったが、トンデモ発言の類だ。恐らくは、大声での挨拶、グラウンドに入るときの一礼、審判へのあいさつなどを「マナー」と言っているのだろうが、スポーツのマナーとは「スポーツマンシップに則って相手選手や審判をリスペクトすること」だ。相手チームがファインプレーをした時にベンチから拍手を送ったり、不利な判定をされてもさっと引き下がるなどのふるまいが、馬淵監督のもとで選手ができるのかどうか。

今回のU18には、慶應、仙台育英をはじめ「意識高い系」の選手がそろっている。昭和頭むき出しの「おらおら野球」に、引きまくる選手も出てくるのではないか。

「日本の勝機は投手を中心とした守りと走力を最大限活かした緻密な野球の実践にあると実感しました」とのことで、「バントができる」ことを条件に選手を選考したというのも「いつの時代か」と思わせる。
バットも木製になるから、到底勝つのは無理だろうが、国際的な恥だけは書かないようにしてほしいと思う。


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先発全員奪三振達成投手/1994~2023