私は「有名選手=監督」という図式がもともと気に入らなかった。選手としての資質と指導者の資質は違うはずだからだ。
「大選手必ずしも名監督ならず」という言葉があるが、ただただ「そのチームのスター選手だったから」というだけで、チームを任せるのは「指導者」の専門性を軽視しているとしか思えない。

日本という国は、国政を委ねる大臣でさえも、実力、能力ではなく、人間関係や門閥や様々なしがらみで選ぶ。「役職」を「ポスト」だとみなす感覚が強いのだ。もともと「人間の能力」をそれほど信用していないのだと思う。

MLBでは有名選手が監督をする事例が極めて少ない、ランディ・ジョンソンもデレク・ジーターもアレックス・ロドリゲスも監督はしていない。大金持ちの彼らは「火中の栗を拾う」必要は全くないし、そもそも指導者の能力があるとも思われていない。
イチローや松井秀喜が、マリナーズやヤンキースの監督候補として名前があがることはない。

侍ジャパンの監督も本来は資質、能力のはずだが「ポスト」だと思う人が多いようだ。

プロの野球人が監督を務めだしてからの日本代表歴代監督、そして監督候補について、現役と指導者の実績別に見ていく。

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監督としても十分な実績を有したONだが、代表監督としては明暗を分けている。長嶋茂雄は病気で任務を全うできなかったが。

2021年東京五輪までの代表監督は、明らかに「選手としての実績」が考慮されたと思われるが、栗山監督は選手ではなく「監督実績」だけで選ばれたと言える。ダルビッシュ有、大谷翔平との関係もあっただろうが、それ以上に監督手腕が重視されたのだろう。

それを考えれば、そもそも指導者だったことがないイチロー、松井秀喜、指導者としては実績をあげられなかった古田敦也は、候補には不適格ではないかと思う。
選手としても監督としても実績がある工藤公康は有望だったと思うが。

井端弘和は選手としての実績はまずまず、指導者としてはコーチの実績しかないが、今年のアジアプロ野球チャンピオンシップ、来年のプレミア12という比較的軽い大会で実績を残せば、WBCまで監督を続けてもよいのではないか。

日本代表監督の年俸は2000万前後と言われている。元スター選手にとっては「全く足りない」金額であり、拘束時間が長いことも含めあまり良い仕事ではないのではないか。

苦労人の井端弘和は「意外にやる」のではないか?まずは11月のアジアCSでの手腕を見てみよう。

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1972年外木場義郎、全登板成績【3度目の無安打試合達成】