8年の契約を経て、ミネソタ・ツインズの前田健太はFAになった。どことでも契約ができる状態だ。
改めてキャリアSTATSを見てみよう

Maeken


2006年、PL学園から高校ドラフト1巡目で広島に。高校時代は投手だけでなく、打者としても注目されていた。

1年目はファーム暮らしだったが、2年目の4月5日に一軍デビュー、翌年からローテを維持し、エースとして活躍する。
切れのある速球とスライダーが武器で制球力も良かった。
抜群の運動神経の持ち主でフィールディングも素晴らしかった。
沢村賞2度、最多勝、最多奪三振各2回、最優秀防御率3回獲得、日本のエースとして活躍。

これは2015年のプレミア12

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2016年、ポスティングでドジャースに移籍、前田はこの時代の投手には珍しくフォーク、スプリット系のボールがないので苦労するかと思えたが、1年目は良くローテを維持した。

しかし大戦力のドジャースでは3~4番手で、ときには中継ぎに回ることもあった。
2020年2月、トレードでツインズに。

しかし2021年8月にトミー・ジョン手術を受けて2022年は全休。今年復帰して104.1回を投げた。

前田健太はドジャースとの間で8年総額2500万ドル、その他複雑なオプション付きの契約をした。
イニングごとのボーナスが設定されていたが、そのためにイニング数が抑制され、規定投球回数には1回しか達していない。

この契約はツインズも持ち越したので、結局、前田健太は平均して年5億円程度しか貰っていない。8年合計3500万ドルくらいか?
大谷翔平の今季年俸は3000万ドル、千賀滉大は1500万ドル×6年契約、吉田正尚は1560万ドル、総額5年9000万ドル。
しかも前田健太は自分からトレードを申し出ることもできない契約だった。

そういう契約だった前田健太に、MLBがどれだけのオファーをするか?来季は36歳だ。NPBに復帰する、古巣広島に帰る可能性は大いにあるのではないか。

2013年オフの黒田博樹の復帰については、私は大いに疑問があった。こんなブログを書いた。
年俸14億を蹴った黒田博樹に3億円を提示する広島の神経|2013MLBポストシーズン
黒田はその時点でヤンキースから1600万ドルを得ていた。クオリファイングオファーも14.1億円だった。この黒田に、広島側は「5億円で来てくれ」とオファーを出した。広島ファンは「男気」と言ったが、メジャーの一線級の投手にこんな失礼なオファーをするとは、と思ったのだ。「野球は金ではない」は、素人の無責任なファンが言うことだ、と。

10年後の今年の前田健太については、MLBからまともなオファーがあるかどうか。前年6勝、ERA4.23、しかも来年36歳。下手をすればマイナー契約やキャンプ招待選手の可能性もある。恐らく古巣の広島は、黒田同様5億円程度のオファーをするのではないか。

最近、広島は観客が伸び悩んでいるし、マエケンが戻ってくるとなれば大いに集客が期待できる。来季、前田健太をNPBの試合で見る可能性はかなり高いのではないか?

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