オスナが「No,Thank you」と言ったか言わなかったかという件、うやむやになりつつある。日本らしい決着の仕方だが、改めて言っておきたい。
ソフトバンクのオスナが、本当に「回またぎ」を求められてオスナが「No,Thank you」と言ったとしても、彼はそのことで責められる筋合いはないと言うことだ。
オスナは今季、公式戦は49試合投げているが、回またぎをしたのは7月30日のロッテ戦だけ。昨年はロッテで29試合に投げているが回またぎは9月23日のソフトバンク戦だけ。2年78試合に登板して回またぎは2試合しかないから、基本的に「1イニング限定」の投手だと言えよう。
だとすれば、回またぎは普通要請できない。
「CSは公式戦より重要な試合だからオスナもそれを理解して回またぎをしてもいいじゃないか」
と思うかもしれないが、オスナが自身の体調や、気温の低下などを勘案して「No,Thank you」と言ったのなら、球団側はそれを受け入れざるを得ない。
登板そのものを拒否したのではない。オスナは「1イニングを抑える」という自らの責任を果たしたうえで、「続投」というオプション、あるいはイレギュラーな状況に「No」といったのだから、それは尊重されるべきだと思う。
もしこの話が本当だとして、そのことを球団の関係者がリークしたのだとすれば、それは球団が選手を「守らなかった」ということになる。
斉藤和巳コーチが「オスナはそんなこと言わなかった」というのはまことにもっともなことだ。

1970年代、西本監督時代の近鉄で、9回を抑えれば勝てると言う状況で、西本幸雄は大エースの鈴木啓示に登板を要請した。しかし鈴木はそれを拒んで「無理をして故障したら誰が面倒を見てくれるのか」と言ったと言う。
西本幸雄は「鈴木はエースとは言えない、近鉄がこれまで弱かった理由が分かった」と言ったと言うが、今の感覚でいえば「鈴木の方が正しい」。
チームのため、監督のため、ファンのため、と言われて無理を重ねた投手が短命に終わったケースは日本プロ野球で枚挙にいとまがない。
リタイアした当初は「あいつには気の毒なことをした」と言われるが、しばらくたてば「結局はそれだけの投手だった」という評価になってしまうのだ。
投手が「無理をしてでも投げる」というか「将来のことを考えて自重する」というかは、投手だけが判断できることだ。
「お前もチームにお世話になっているじゃないか」「こんなに熱いファンの声援にこたえないと言うのか」は、日本独特の「同調圧力」の類だ。そういう連中が、故障した投手に救いの手を差し伸べることなどないのだ。所詮は「無責任な外野」だ。
選手は「自分の体」そして「自分の将来」のために「投げる、投げない」の選択をする権利がある。このことははっきり確認しておきたい。
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1972年外木場義郎、全登板成績【3度目の無安打試合達成】
オスナは今季、公式戦は49試合投げているが、回またぎをしたのは7月30日のロッテ戦だけ。昨年はロッテで29試合に投げているが回またぎは9月23日のソフトバンク戦だけ。2年78試合に登板して回またぎは2試合しかないから、基本的に「1イニング限定」の投手だと言えよう。
だとすれば、回またぎは普通要請できない。
「CSは公式戦より重要な試合だからオスナもそれを理解して回またぎをしてもいいじゃないか」
と思うかもしれないが、オスナが自身の体調や、気温の低下などを勘案して「No,Thank you」と言ったのなら、球団側はそれを受け入れざるを得ない。
登板そのものを拒否したのではない。オスナは「1イニングを抑える」という自らの責任を果たしたうえで、「続投」というオプション、あるいはイレギュラーな状況に「No」といったのだから、それは尊重されるべきだと思う。
もしこの話が本当だとして、そのことを球団の関係者がリークしたのだとすれば、それは球団が選手を「守らなかった」ということになる。
斉藤和巳コーチが「オスナはそんなこと言わなかった」というのはまことにもっともなことだ。

1970年代、西本監督時代の近鉄で、9回を抑えれば勝てると言う状況で、西本幸雄は大エースの鈴木啓示に登板を要請した。しかし鈴木はそれを拒んで「無理をして故障したら誰が面倒を見てくれるのか」と言ったと言う。
西本幸雄は「鈴木はエースとは言えない、近鉄がこれまで弱かった理由が分かった」と言ったと言うが、今の感覚でいえば「鈴木の方が正しい」。
チームのため、監督のため、ファンのため、と言われて無理を重ねた投手が短命に終わったケースは日本プロ野球で枚挙にいとまがない。
リタイアした当初は「あいつには気の毒なことをした」と言われるが、しばらくたてば「結局はそれだけの投手だった」という評価になってしまうのだ。
投手が「無理をしてでも投げる」というか「将来のことを考えて自重する」というかは、投手だけが判断できることだ。
「お前もチームにお世話になっているじゃないか」「こんなに熱いファンの声援にこたえないと言うのか」は、日本独特の「同調圧力」の類だ。そういう連中が、故障した投手に救いの手を差し伸べることなどないのだ。所詮は「無責任な外野」だ。
選手は「自分の体」そして「自分の将来」のために「投げる、投げない」の選択をする権利がある。このことははっきり確認しておきたい。
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コメント
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鈴木啓示さんはチームに300勝をもたらし、誰より貢献していると思います、その方に更に無理をさせようとする恐ろしい時代だったと言う事ですね。
振り返って現代においても、自分を大切にする大事さを感じさせるエピソードです。
鈴木は大エースでしたからそれが言えましたが、断れなくて潰れていった投手がたくさんいます。
それに引き換え、クライマックスファイナルを戦ったバファローズ、マリーンズ共に、特定の選手に負担をかける事がなかったと思います。個人の将来に配慮する指導者のいるチーム(組織)が躍進してきたのは時代の流れか...と想いいります。