これも以前に書いたことだが、野球とサッカーの最大の違いはオープンリーグとクローズドリーグということだ。
そもそもの話でいえば、野球はアメリカ東海岸で盛んになり、やがてプロチームができる。そのうちのエリートチームが1870年代に「ナショナル・リーグ」を作り、自分たちを「メジャーリーグベースボール」という。そして新たなチームの参加を拒み、その他のチーム、リーグを「マイナーリーグ」と呼ぶようになった。アメリカンスポーツが「クローズドリーグ」でメンバーがずっと変わらないのは、こうした経緯からだった。

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イギリスではじまったサッカーのリーグは、アメリカのナショナル・リーグを視察した関係者によって興されたとされる。しかしサッカーのリーグは、新規参入者を拒まなかった。一部、二部と階層を作り、実力のあるチームは昇格することが可能だった。いわゆる「オープンリーグ」だ。
世界中にできたサッカーのリーグは、ほぼオープンリーグになっている。

オープンリーグでは、チームの新陳代謝が普通に起こる。経済力やマネジメント力に劣るチームは、リーグのメンバーでいることが難しくなり、降格したり脱落したりする。そういう形で「自然淘汰」が行われるのだ。

しかしクローズドリーグでは、新陳代謝はない。経済力に劣るチームは「万年下位」に沈み、強いチームは「王朝」を作る。1950年代の「くたばれヤンキース」時代や、1960年代の「巨人V9」などがそれだ。
しかし強いチームが固定されるとペナントレースの興味が薄れる。そこで1960年代半ばに日米ともに「ドラフト制度」を導入し、優秀な選手を各球団が均等に獲得できるようにしたのだ。
クローズドリーグの場合、リーグ運営者は、オープンリーグのように「時代の趨勢に任せる」ようなマネジメントはできない。絶えずチーム戦力の近郊かを考えなければならない。

また、ポストシーズンを充実化させるのもクローズドリーグには重要な課題だった。オープンリーグでは他リーグとの交流が容易で、レギュラーシーズンが終われば様々な国際マッチができたが、排他的なクローズドリーグは、リーグ間の交流が難しく、自分のリーグ内で「さらなる盛り上がり」を作る必要があった。
野球だけでなく北米4大スポーツがポストシーズンに力を入れるのは「他に盛り上げる方向性が見いだせない」からでもあるのだ。

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ポストシーズンは単純な「決勝戦」ではなく、より複雑な階梯を踏む方が試合数も多くなり、盛り上がる。

30球団あるMLBでは4地区あることで、複雑で長期にわたるポストシーズンができるが、2リーグ12球団のNPBや1リーグ10球団のKBOでは、ペナントレースに敗れたはずの2位以下のチームをポストシーズンに参加させないと、ポストシーズンが「複雑化」しないのだ。
そのためにアドバンテージを様々に設定するようになった。

CSなどポストシーズンの不合理を解消するためには、地区を3つ以上にするか、エクスパンションをするしかないのが現状ではある。





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