和泉ナンバーの典型的な阿呆にあう  岩井三窓
今なら怒られそうだが、数十年前の川柳作家の作品だ。煽り運転をしたのか、「痛車」だったのか、光景が目に浮かびそうだが。
京セラドームでは、“典型的な”阪神ファンに何人も会った。

「おーおー、ここやここや、甲子園に比べたら風情ないけどなあ、大きいのは大きいで」


まるで自分の行きつけの店に人を案内するように「連れ」と一緒に席に着く。確かに春と夏はここで主催試合をしているから「勝手知ったる他人の家」ではあるが。

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バファローズのスタメン紹介の音楽「ながく辛酸をなめて」がかかると

「なっがいのお、もっとさっさとでけへんのかい、しつこいのお」

京セラで、アウェーであることが気に入らないような感じだ。

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山本由伸が4回まで好投すると

「これやったら、阪神でもええ線いくんと違うか」

打たれると

「やっぱりな、でも、山本もようやったんと違うか」

ご機嫌である。

この連戦は「関東から来た阪神ファン」もたくさん来ていた。関東のファンは、巨人などたくさん関東の球団があるなかで「阪神を応援している」のは「俺が一味違った野球通だから」という自負がある。だから、関西で言うところの「いきった状態」になっていて、テンションが高い。

初戦、オリックスの選手紹介があると

「山本以外、全部聞いたことないよ。でも彼らもレギュラーなんだよね」

「阪神もうるさいっていうけど、オリックスの応援は声を揃えたりして、ダサいよね」


オリックスの応援になると、席を立ってどっかへ行くのだ。



おばちゃんの阪神ファンは、人生を語ることが多い

「めっちゃ阪神ファンやいうたら、変な顔されるときあるけど、人の目気にしてたら阪神の応援なんかでけへん」

「私ら、人生賭けて阪神応援してんねん。大げさちゃうねんて、このあいだ沖縄のキャンプにも言ったし、岡田のサインももろたし」

と言うなり、阪神の攻撃だったが、煙草を喫いに出ていった。

初戦「あと一人」コールが起こると

「ええなあ、これやるの阪神だけやろ」「これやから阪神好きやねん」
「いやー、おめでとう」


と私にハイタッチを求めてくる。

虎法被の 典型的な 〇〇にあう

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