電鉄系の会社の広告や企画の仕事もいくつかしたが、総じての印象は「固くて融通がきかない」だった。
ただ、電鉄会社による「違い」もあった。関西で言えば、阪急はプライドが高くてきっちりしている。阪神は「それでなんぼになるねん」と言いたい感じ。南海は「人間関係」を重視する印象。
そして近鉄は「何やらようわからん」という印象だった。

近鉄はグループ内に「メディアート」と言う広告代理店を持っていて、私は鳥羽水族館などの仕事をしたが、この会社は架空売り上げとかそういう事件で、潰れてしまった。

近鉄の広告は、関西弁で言うと「もっさりしている」印象だ。竹下景子とか壇れいとか。恐らく高いギャラでタレントも起用していたが、二コパチ(ニコッと笑ってパチリ、平凡な写真の譬え)ばかりで、もったいない感じがしたものだ。ま、他地方の各位には見たことも、聞いたこともないだろうが。

電通博報堂みたいな代理店を使わないからそうなっているわけで。京阪電車など。昔は大広や今は無き大有社を使ってひらかたパークも菊人形ばかり売って、もっさりしていたのが、電通になって岡田准一つかって「ひらパー!」で大当たりしたのだが。

近鉄バファローズも、最後まであか抜けないチームだった。芸能界では今の上方落語協会会長の笑福亭仁智が「顔」だったが、そもそもこの人がそれほど有名ではなかった。有名なところでは横溝正史が近鉄ファンだったが、何かに利用した形跡もなかった。岡本太郎もマークを作っただけだった。

応援ももっさりしていて、大阪球場で「近鉄電車ではよ帰れ!」と言われていた。

その挙句に近鉄バファローズを手放した。同様に球団を手放した南海や阪急は、記念ミュージアムみたいなのを創っているが、近鉄はそれもなし。
オリックスと合併してしばらくすると株式も引き上げてしまって「赤の他人」になった。

そういうことをするから、オリックスファンはなかなか根付かなかったのだ。

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近鉄の駅では「近鉄ライナーズの〇〇です」と言う若い男声のアナウンスがある。西武沿線で、ライオンズの選手がアナウンスするのと同じだが、ラグビーのライナーズは「近鉄の顔」かもしれないが、テレビにも出ていないし、沿線の人間でも誰も知らない。

そういう気の抜けた近鉄グループなのに、このところ近鉄百貨店では「オリックス優勝セール」を、しれっとやっている。捨てた彼女が有名女優になって、いそいそと花束持っていくようなみっともなさがある。

今回の日本シリーズは近鉄沿線を使うから近鉄としてはうれしいのかもしれないが「19年前の球界再編は、わすれてまへんで」と言いたい気持ちがする。

ただ、近鉄は「誰がトップかわからない」から、怒りの持っていきようがないのだ。もやもや。


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