報知
【巨人】阿部慎之助新監督、オリックス・宇田川優希のように「野手に信頼される投手になってほしい」
宇田川優希という投手は、2年前の今頃は「何ものでもない選手」だった。
キャリアSTATS

Udagawa


八潮南高 - 仙台大を経て2020年育成3位でオリックスに入団。山下舜平大、阿部翔などと同じドラフトだが、大卒の育成だから有望でも何でもない選手だった。育成契約では入団しないつもりだったが、周囲の説得でオリックスに入団。

しかも1年目はウェスタンリーグでは1試合に登板しただけ、まともに投げられる状態ではなかった。背番号は013。
しかし2年目の後半に支配下登録され、救援投手になると素晴らしいパフォーマンスを見せる。
そしてブルペンで、ずば抜けた変化量のフォークを投げたことから、WBCのメンバーに抜擢されたのだ。

IMG_9638


こんなシンデレラストーリーはちょっとない。宇田川は、スター揃いの侍ジャパンで気後れして、ブルペンに入れないような状況だったが、ダルビッシュ有の心遣いでメンバーに受け入れられ、以後は投手陣のバックアップに尽力するようになる。

オリックスに復帰してからは「上半身のコンデイション不良」で投げられない時期もあったが、後半戦は主戦級のセットアッパーとして活躍。

IMG_7056


CSから絶好調で、中継ぎの主力になっていた。

日本シリーズでも絶対的な存在だったが、一昨日の試合で山﨑颯一郎が打ち込まれ緊急登板したものの打ち込まれてしまう。

シーズン中は1度もなかった3連投でもあり、誰も責めるものはなかったが、本人は責任を感じてベンチで涙。ゴンザレスが背後から宇田川を抱きしめるシーンも見られた。

フィリピン人とのハーフである宇田川は、おそらく子供のころから「アイデンティティ」に対する不安を感じていたはずだ。しかし周囲の彼に対するリスペクト、そして「優しさ」が、宇田川を責任感のある素晴らしい投手にしたのだ。

阿部慎之助は、巨人の投手陣に「宇田川のようになれ」と言ったが、選手を宇田川のようにするのは「指導者」だ。指導者が選手に真っ当に向き合い、ひたむきな努力は評価し、褒めたたえるようにしてこそ、選手も意気に感じる。そういう人間関係を構築してこそ、強いチームになるのだ。

「罰走」を平気で科すような指揮官の下で、ひたむきにチームに貢献する選手はでてこない。阿部監督は選手をリスペクトするところから始めるべきだろう。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!



NOWAR




1972年外木場義郎、全登板成績【3度目の無安打試合達成】