ニューバランスブランドのグローブを6万個、日本の小学校に一律で寄贈するという件、いろいろ問題がある。
日本の小学校数は昨年時点で、19,161校、これらの学校に3個ずつグラブを寄贈すると言うことだが、これらすべての学校に、野球部、野球チームがあるわけではない。

Ohtani


昨年時点で、スポーツ少年団に登録されている野球チーム数は6,110団体しかない。小学校の内、野球部を持っているのは3割強しかないのだ。
この既存チームにグラブを寄贈するとすれば、10個弱となるから、ほぼ1チーム分を寄贈することができるが、大谷翔平としては「野球をしていない子供に野球をしてほしい」と考えているはずだろうから、野球部がない小学校にもグローブを寄贈したいわけだ。

それがきっかけになって「野球しようぜ!」となればいいというところだが、多くの小学校には「野球経験のある教師」はいない。それどころか「野球を見たこともない教師」が大部分だ。



NPBは「ベースボール型授業」が文科省のカリキュラムになったのを契機に、小中学校の教師向けの野球教室を行っている。私はその取材も何度かしたが、サッカー経験はあっても野球は全く知らないという教員がたくさんいた。そういう先生にルールからボールの投げ方、ゴロの捕り方までを教えていたのだ。

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そういうことなしに、グローブを3個受け取ったとして、いったい何ができるのか?校長がグローブを預かって、子供たちに展示するくらいしかできないのではないか?

このグラブ寄贈がプロジェクトだとすれば、単に送り付けるだけではなく、そのグローブをどう生かしていくか、の仕組みが必要だと思うが、全軟連やスポーツ少年団にそう言う連絡が来ているのかどうか?
送りっぱなしになるとすれば、しばらく経つとネットで転売されたりする恐れもあるだろうし、校長室の隅っこにほこりを被って放置される恐れもあるだろう。

そこまで大谷翔平が面倒みるというより、日本側が受け皿を作るべきだろう。NPBなどプロ野球は小学校野球にはタッチできない。アマチュア球界で、そういうの、できているのか?


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