橋下徹と言う元政治家は、ものすごく頭が良いのはビンビンと伝わってくる。また維新人気の発祥はこの人であって、関西では一部に熱狂的なファンがいる。しかし同時に、敵の多い人でもある。
敵が多いのは、弁護士の論法で相手を徹底的に叩き潰すからだ。「この人とこのまま言い争っていたら、最後はえらい目にあわされる」と恐怖心を抱くまでになる。また、狡猾で「ゴールずらし」を決行するのも嫌われる理由ではないか。

維新が推進した2025年の大阪万博が、いよいよヤバくなってからの橋下の発言は、彼の性格をよく表している。

万博の工期が厳しくなると「間に合わなくても良い、開場して一部のパビリオンが建設中と言うのは他の万博でもあったこと」

各国のパビリオン建設が滞ると「プレハブ万博でいい」「どんどん撤退してもいいし、タイプAなんかいらいないと思うんです。(万博協会がパビリオンを建設する)タイプBで十分だと思う」

掲載効果についても「経済効果は2兆8000億円とか。(費用の)上振れも『絶対しない』とか言わなくていいと思う。3000億でも4000億でも3兆とか4兆の経済効果をたたき出す投資だっていうことで、費用ばっかりを抑える議論にしない方がいいいと思う」

少しずつ少しずつ目標のハードルを下げるとともに、微妙に論点ずらしをしている。

計画通りに進まなくても、各国が参加に後ろ向きになっても、パビリオンがしょぼくても、費用がオーバーしても、経済効果が期待通りではなくても「いいんじゃないかと思うんです」と平然と言っているのだ。

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この万博は「跡地をカジノなどIR会場にする」と言う前提で、橋下らが強力に推進した。その途中で橋下は政治家を辞めてしまったが、推進した責任は橋下にある。

しかし、責任についても
「ぼくが言い出して、きちっと方針とかコンセプトとかを固めて関係者全員に徹底する前に政治家を辞めてしまった、(中略)方針を明確にし切れてなかったところはぼくの責任」
と「責任の一端があるか」のような言い方をしている。言い出しっぺとして、最も重い責任があるはずなのに、微妙に真ん中から外れているのだ。

今回の万博がここまで迷走しているのは、橋下、維新の後ろ盾だった安倍晋三が暗殺されたことが大きかったのだろう。安倍派以外の自民党は維新に冷淡なのだ。

あたかも「孤児」のようになった万博は、いったんどんな形で開幕を迎えるのか。その時橋下はどんな顔で事態を受け入れるのかと思う。


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