11月23日に行われた阪神とオリックスの優勝パレードにはもともと「2025年大阪・関西万博500日前!」というサブタイトルがついていた。
しかし、ファンから猛然と抗議の声が起こり、17日になってこのサブタイトルを外した。この不人気たるや異常なことだ。
2021年の東京オリンピックも、開幕直前まで囂々たる非難の声が上がった。しかしこのときは新型コロナで最も毒性が高いデルタ株が蔓延しつつあったなかで強行されたことが大きい。また、IOCのバッハ会長の拝金主義的な振る舞いも反感を買ったが、一方で人々はこの日のために努力を重ねてきた選手には同情的だった。野球日本代表の活躍など、無観客での競技については「それはそれ、これはこれ」と割り切って応援する声もあった。
しかし今回の大阪万博は「頭から尻尾まで不人気」だ。建設費用が高騰しているのもあるだろうが、東京五輪の建設費用が3491億円だったのにたいし、大阪万博は膨らんだとはいっても 2350億円だ。
しかし、市民の忌避感は、大阪万博の方が強い。

1つには東京五輪の後に、電通を中心とする大規模な汚職が発覚したことがある。「万博でも同じようなことをやっているのだろう」という不審の念が一気に高まった。
その上に、外国のパビリオンの建設が開幕まで2年を切っても遅々として進まないことがある。そこまで不人気であっても、海外のパビリオンの完成予想図が次々と発表され、ユニークな展示や企画が明るみに出れば、市民は期待感を抱くが、聞こえてくるのは「できるかできないかわからん」と言う声ばかりだ。
日本と言えば「段取り世界一」で、何でも計画的にきちっとできる国だと思ってきた。それがここまでだらしないところを見せられると「やめとけ、やめとけ」となる。
木製のリングが350億円すると言うのも猛批判を浴びているが、2350億円の予算規模のメイン施設がそれくらいするのは当たり前な気もする。「巨費を投じて造っても、取り壊すのやろ」という批判も、万博とはそういうものであって、最初から分かっていたことだ。
今や大阪万博は、岸田文雄と共に「何を言っても嫌われる」存在になった。
その背景にあるのは「アジアで一番優秀な国」と自負してきた日本の「国力の衰退」だろう。冴えない国になって、冴えない宰相がかじ取りをして、冴えないイベントをしようとしている。
いわば日本国民の「自己嫌悪」が、万博に集約しているのだ。私は今回の万博はもともと興味がなかったが、ここまで叩かれると「このままいくと、いったいどうなるのだろう」と返って興味が出てきた昨今だ。
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2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

2021年の東京オリンピックも、開幕直前まで囂々たる非難の声が上がった。しかしこのときは新型コロナで最も毒性が高いデルタ株が蔓延しつつあったなかで強行されたことが大きい。また、IOCのバッハ会長の拝金主義的な振る舞いも反感を買ったが、一方で人々はこの日のために努力を重ねてきた選手には同情的だった。野球日本代表の活躍など、無観客での競技については「それはそれ、これはこれ」と割り切って応援する声もあった。
しかし今回の大阪万博は「頭から尻尾まで不人気」だ。建設費用が高騰しているのもあるだろうが、東京五輪の建設費用が3491億円だったのにたいし、大阪万博は膨らんだとはいっても 2350億円だ。
しかし、市民の忌避感は、大阪万博の方が強い。

1つには東京五輪の後に、電通を中心とする大規模な汚職が発覚したことがある。「万博でも同じようなことをやっているのだろう」という不審の念が一気に高まった。
その上に、外国のパビリオンの建設が開幕まで2年を切っても遅々として進まないことがある。そこまで不人気であっても、海外のパビリオンの完成予想図が次々と発表され、ユニークな展示や企画が明るみに出れば、市民は期待感を抱くが、聞こえてくるのは「できるかできないかわからん」と言う声ばかりだ。
日本と言えば「段取り世界一」で、何でも計画的にきちっとできる国だと思ってきた。それがここまでだらしないところを見せられると「やめとけ、やめとけ」となる。
木製のリングが350億円すると言うのも猛批判を浴びているが、2350億円の予算規模のメイン施設がそれくらいするのは当たり前な気もする。「巨費を投じて造っても、取り壊すのやろ」という批判も、万博とはそういうものであって、最初から分かっていたことだ。
今や大阪万博は、岸田文雄と共に「何を言っても嫌われる」存在になった。
その背景にあるのは「アジアで一番優秀な国」と自負してきた日本の「国力の衰退」だろう。冴えない国になって、冴えない宰相がかじ取りをして、冴えないイベントをしようとしている。
いわば日本国民の「自己嫌悪」が、万博に集約しているのだ。私は今回の万博はもともと興味がなかったが、ここまで叩かれると「このままいくと、いったいどうなるのだろう」と返って興味が出てきた昨今だ。
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コメント
コメント一覧
万博は現地に行かないとあまり意味が無い、
というのも大きいかもしれないですね。
外国でやってる万博なんて誰も知らないしね。
一種の堕落論です。
大阪に支店支所のある企業は東京でもミャクミャクバッチをつけ始めました。
SDGsバッジに社章にミャクミャク。
昔の軍人さんの勲章か同調圧グッズか…。
東京人はビジネスライクなので「大阪人がどうしてもやりたいって言ってるから仕方がないよね」と言う程度ですが。
なおそういう会社も京都で営業する時はミャクミャクは外し、話題にも乗せないそうです。
前回のドバイ開催は知ってても、その前が何万博だったか
答えられる人はほとんどいないだろう
ドバイ万博も目玉が何だったかよう知らんし
日本は過去で食っているが故に
万博含めても、「かつての頃に依存したい」なんですよ。
よくわからない。言葉足らず。