このあいだ「飛行機が怖い」ということを書いたが、飛行機は「乗っている間」だけでなく「乗る前」もかなり緊張する。
私はLCCを利用することが多い。LCCは比較的安価だ。基本的には支持しているが、購入者はかなりしっかりしなければならない。
まずLCCは予約をしたらキャンセルが効かない。予定が変わって乗れなくなっても、お金は返ってこないことが多い。
そして客席が狭いのはいいとしても、手荷物についてすごくうるさい。
一般の航空会社の場合、手荷物預かりの方が当たり前で、よほど重たい荷物でない限り、航空運賃のままで受け取ってくれるが、LCCでは機内持ち込み荷物には厳格な「重量」の規定がある。ちょっとでもオーバーすると「預かり荷物」にさせられる。そしてかなり割高な追加料金を取られる。保安検査所の前には計量器が置いてあることが多いが、重量超過を狙って網を張っているのではないかと思う。それを阻止するには、重たそうなものは、予めジャケットやズボンのポケットに入れておくとかしなければならない。
しかし、海外から日本のLCCを利用して帰る場合、専用のカウンターではないことも多いので、そこまでうるさくないことも多い。行きはアウトで帰りはセーフみたいなことも多い。この空港はどっちなのか、と気を遣う。
そういうことにあれこれ思いを巡らせているだけで、かなりぐったりする。

そのあとが「保安検査所」だ。昔はそれほどうるさくなかったのだが、セキュリティは近年、どんどん厳しくなっている。ジャケット類は脱がなければならないし、厚底の靴はサンダルに履き替えなければならない。
荷物からパソコンと携帯は取り出さなければならない。そういう段取りを考えるのはかなり疲れる。
10年ほど前、家族で沖縄に行ったとき、その時分からオタク路線まっしぐらのうちの倅が、携帯を3つほど持って、パソコンやタブレット類もごたごた持ち込んだものだから「ちょっと別室で」と連れていかれそうになったことがあった。数分で事なきを得たが、私はこのまま旅行がなくなってしまうかと思った。
保安検査所を無事通過すると、私としてはできるだけ速やかにジャケットを着て、パソコンやスマホを所定の位置に戻して、さっと待合室まで移動したい。「旅慣れた風に見られたい」からだ。そのために流れてくる荷物を待ち受けながら、あれこれ段取りを考えるのも疲れる。

さらにさらに、飛行機から降りたら、預入荷物を取りに行かなければならない。これも一苦労だ。
よく似た荷物がコンベアから流れてくる。しかし、たいていの場合、私の荷物はなかなか流れてこないのだ。もしかして、私の荷物だけよその飛行機に積まれたのではないか。
私の荷物を受け取った空港の係員は、どうもいい加減そうだった。ほかのことを考えて、あらぬ方向に行く飛行機に間違えて積み込んだのではないか。あの中にはカメラから資料から、パッチからパンツまで入っている。あの荷物が手元に届かなければ、私はこれからどうしようと思い悩んだ挙句に、見慣れたゴロゴロがターンテーブルを回って姿を現すのだ。
乗るとき、降りるとき、気が休まらないことも、私の「飛行機嫌い」を増幅させている。
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あれは「市バス」(京都在住)に乗るようなものだと思っております。あの座席間の狭さは……そのうち吊り革でもぶら下がるのではないかと思ったりします。
或いは、観光客が予算を浮かせるための「夜行バス」に近いものではないかと(知人は「夜行バスで東京に行って、翌朝仕事になると思うか?!」とこぼしてしたのを思い出しました)。
御苦労の末の毎度の取材と記事の投稿、ありがとうございます。
私にとってはそれでも大きな負担です。同情するなら金をくれ!