今季のFA宣言した選手は国内、海外を含め7人。
【国内FA】
西川龍馬(外野手/広島)
石田健大(投手/DeNA)
山﨑福也(投手/オリックス)
平井克典(投手/西武)
山川穂高(内野手/西武)

【海外FA宣言選手】
田村龍弘(捕手/ロッテ)
松井裕樹(投手/楽天)



現時点では、ロッテ田村がFA宣言をしたうえで残留、広島西川はオリックス、オリックス山﨑福は日本ハムへの移籍が決まった。楽天松井は海外移籍を志向している。

残るはDeNA石田と西武平井、山川だ。

数年前まで、FA移籍の主役は巨人であり、他球団は巨人が漁った「お余り」を獲得していた印象だ。
しかし、今年も含めて3年連続で巨人へのFA移籍はないのではないか?

直接には、2020年の巨人のFAの失敗が大きかったのではないか。井納翔一、梶谷隆幸とDeNAから2選手を獲得したが、井納は昨年で引退。梶谷は今年こそ少し活躍したが、昨年まで2年間で61試合に出場したに過ぎなかった。
こうしたことから、巨人自身がFAでの選手獲得に慎重になっているという面はあるだろう。

しかし選手側から見て、巨人が魅力的なチームでなくなっているのも大きい。
少し前は「巨人選手」は別格のステイタスがあった。マスコミの露出も大きく、パ・リーグ選手とは大きな違いがあった。

しかし地上波での巨人戦がレギュラーでなくなって以降、巨人は「ふつうのチーム」になった。

それでも巨人は財力に物を言わせて選手を「大人買い」していたが、丸佳浩を最後として、FA移籍した選手が活躍しなくなって、巨人は「魅力的なチーム」ではなくなった感がある。

それに代わって、昨年の森友哉、今年の西川龍馬と、オリックスを移籍先にしたのは象徴的だ。年俸もさることながら「活躍する場」があるのが良いのだろう。

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ポジションが被っても選手をとりまくった巨人の「乱獲」も忌避されたのだろう。

かつてアマチュア選手は「巨人以外なら行かない」と言ったが、今のFA権を持つスター選手は「巨人以外なら移籍OK」と言う時代になりつつある。



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