ランキングは、人の心にさざ波を立てる。「自分が好きなあの人が、あの店が、あの番組が、何位のランキングされているのだろう」と誰しもが思うのだ。
ネットをちょっとさらうだけで、こういうのが出てくる。
TRILL NEWS
「歴代最強だと思うプロ野球の監督」ランキング!3位「落合博満」、2位「星野仙一」を抑えた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】
1位は「野村克也」だそうである。でも得票はたったの35票。100人にしか聞いていないのだから仕方がないが、ここ20年、30年の間にちょろっと見聞きした情報だけで適当に投票しているのがまるわかりだ。

歴代最多勝、最高勝率の鶴岡一人なんて「誰、それ?」だろうし、川上哲治、水原茂、三原脩の名前だってろくに知らないだろう。
またそういう「本物」の名前がたくさん出てきても、読者にはわからないからメディアとしては「困る」のだ。
この手のランキングのためのアンケートは「よく知らない」担当者が、「よく知らない」人たちに向けて、いい加減な設問のアンケートをして、「いい加減な結果」が出て、それを適当なランキング記事にしたわけだ。
いかにいい加減かは「好きなタレント」「嫌いなタレント」とか「好きなテレビドラマ」「嫌いなテレビドラマ」の上位に、同じタレントやドラマが出てくることでもわかる。
設問に挙げている候補の数が少ないうえに、アンケートする人間の「知識量」が少ないから、こんなつまらない結果になるのだ。
端的に言えば「よく知らない人」が、「知っている名前」を適当に上げただけなのだ。
「つまらないものなのだから、無視すればいい」と思うかもしれないが、塵も積もればというが、こうしたくだらないアンケートが何度もネット上を賑わせることで「あのタレントは嫌われている」「あのドラマは失敗」みたいな、ぼんやりとしたイメージが形成されていくのだ。
あまりにも無責任で、不誠実な「調査」が、あたかも「世論」のようになっていくことをメディアは自覚すべきではないのか。
ちょろちょろっと作る記事が、もたらす影響の大きさに思いを致すべき時だと思う。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
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2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

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