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文春オンライン
「バラエティは絶対出たくない。くだらないから」小泉今日子が語る仕事選びの“重要な基準”とは?
これはなかなか示唆に富むお言葉だと思う。
日本のテレビメディアはいまだに「視聴率」を気にしている。世帯視聴率だ、なんだと言っているが、要するに「数字」だ、良質のお客を10人獲得したいなどとは夢にも思っていない。馬鹿でもパーでもいいから1000人、1万人、100万人に見てほしいと思っている。

そういう考えがあるから、民放を中心にバラエティが猖獗を極めることになる。バラエティとは芸能人やタレントが、どうでもいいこと、たわいない馬鹿話をして、あははと笑っておしまいだ。
堅苦しい顔をして、小難しい理屈をこねるだけが人生でははない。そういうものもあって当然いいのだが、それはあくまで「気晴らし」だ。小泉今日子が言うように「くだらない」ものだ。

しかし今のテレビは、この「くだらないもの=バラエティ」に血道をあげている。刹那的な笑いを少しでも多くとることができる芸人、芸能人を獲得して大きな「笑い=視聴率」を獲得したいと思っている。スポンサーも、そういうバラエティにつきたがるし、広告代理店もそういうビジネスを推進するから、どんどんテレビは「くだらなく」なっていく。昭和以降、ずっとそうなのだが。

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地上波テレビは「くだらない本位制」で回っているといってもよい。
こうしたバラエティの特徴は「何時間、何十時間見ても、教養が深まったり、知識が増えたり、賢くなったりすることはない」ということだ。バラエティを見ることによって身につくのは「芸人風の突っ込み」や「あほの真似、リアクション」がうまくなることだ。それも人生にマイナスではないだろうが、世の中には「学問」「芸術」など、人が嗜むべき教養がたくさんある。
さらに世界の情勢が多難になる中、政治や経済の知識も必要だ。

しかし、そういう小難しいものは、普通の人の口に合わないから、何より視聴率が取れない。バラエティは「一番レベルの低い人でも、アハハと笑える」ようになっている。だから水が低いところに流れるように全部そっちに流れるのだ。

今のヤフコメなどのコメント欄に氾濫する馬鹿なコメントを見れば、テレビ局がバラエティを流し続けた「教育の成果」を思い知ることになる。彼らはポピュリストにうかうかと乗せられることだろう。

同様の事態はアメリカでも起こっていて、その結果としてトランプの再選が現実味を帯びている。

テレビの前に座って、口を開けて笑っているだけでは、おりこうさんにはならないし、考えは深まらない。そのことは知っておくべきだろう。


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