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率直に言って、岡本和真や村上宗隆が、今のままで移籍して、MLBで成績が残るとは思えない。

端的に言えば、岡本や村上は「バットスピード=打球速度」が、MLBのトップクラスと比べても圧倒的に足りないのだ。

WBCの前の強化試合の前の練習で、バンテリンドームの最上段に打球を打ち込む大谷翔平の姿にショックを受けた村上宗隆が、横にいたアナリストの星川さんに「(トラックマン)打球速度、どれくらいですか?」と聞いて、その数字を聞いてショックを受けたというのは有名な話だ。
その数字は明かされていないが、大谷翔平の打球速度は185km/h程度だと思われる。村上はNPBで最速クラスだと思われるが、それでも175㎞/hそこそこだろう。

読者各位は「打球速度は、一つの指標で、ほかにも打者を評価するデータがいろいろあるんだろう?」と思うかもしれないが、そうではない。
私は昨年末に、ドライブラインのバッティングコーチのダニエル・カタランの話を聞いたが、フライボール革命以降、MLBの打者を評価する指標は「Exit Velocity」つまり「打球の初速」の1点で評価されているのだ。ほかの指標がどんなに高くても、この数字が低い選手は評価されない。

なぜなら打球速度が速い選手は「本塁打、長打になるゾーン」つまり「バレル」が広く、打率も高いのだ。打率を上げる指標には「足の速さ」もあるが、それよりはるかに「打球速度」が重要だ。

今、MLBの公式戦は「STATCAST」ですべてがデータ化されているが、この数値でMLBの主要な選手のMaxと平均の打球速度をみるとこうなる。Rkは100打席以上の403人のランキング。上位30位までと日本人選手、主要な選手。

Exit Vero




アメリカン・リーグの本塁打王、大谷翔平はMaxが4位、平均が3位、ナショナル・リーグの本塁打王はMAX5位、平均4位、MAX1位は、ナショナル・リーグMVPのロナルド・アクーニャ・ジュニア、平均1位は、アーロン・ジャッジと、そうそうたる顔ぶれが上位に来ている。

少なくとも「スラッガー」として活躍するためには、この数字は必須だということが言えよう。

この後数字を紹介するが、ジャッジは本当にすごい。

鈴木誠也はMaxで36位、平均で49位、マイク・トラウトは45位、34位、ここ数年の推移でみるとトラウトはかなり衰えている。

吉田正尚は119位、200位、NPBであれほどすごかった吉田でもMLBでは「並み」の打者だ。

ムーキー・ベッツはMaxでは225位だが平均では18位、こういう数字もあるのだ。

例えば、岡本や村上が、今の鈴木誠也や吉田正尚程度の数字を求めるのなら、今すぐにでも可能だろうが、大谷と競うクラスになるためには、このままではだめだということがこの数字でわかる。

村上の絶望は、この数字のような状況を理解しているからなのだ。


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