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テレビ山口
血液型は・・・「知らない」 血液型を知らない人が増加!? 「60年間A型だと…」の例も 医師は「知らないことは逆に“いいこと”」

今の小学校の身体検査では血液型を調べないのが、当たり前になっていると言う。だから子どもの中には自分の血液型を知らない子もたくさんいる。
輸血を受けるときなどは、そのタイミングで血液型をしっかり調べるから、全く問題ないのだと言う。もちろん、献血をするときにもABO型だけでなくRh方式などの検査もする。それで全く不自由はないのだと言う。

それでも何か不自由な気がする人の多くは「血液型性格診断」みたいなのを半ば信じているのだろう。

血液型と性格の相関性に初めて言及したのはドイツ留学から帰った原木復と言う医師だったようだが、これを世の中に広めたのは、作家の能見正比古だった。「血液型」に関する本をたくさん出してベストセラー作家になった。
これによって多くの日本人が「血液型と性格」には関連性があると思うようになった。
ちなみに、かつては海外でも血液型と性格を論じた学者はいたようだが、今ではその相関性は完全に否定されている。肯定的に論じる学者、研究者もほとんどいない。日本だけで流通している「迷信」の類と言ってよい。

この人は、大相撲の研究家としても知られた。ベースボールマガジン社の創業者、池田恒雄の弟で同社の雑誌『相撲』を創刊した池田雅雄と仲が良かった。能見は『相撲』には死ぬまで寄稿していた。

今に至るも、プロ野球選手名鑑の多くに「血液型」が載っているのは、ベーマガと能見の関連に拠るのではないかと思う。私などいつまで迷信を載せているんだ、みっともないな、と思っているのだが。

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ただ新型コロナ禍では、O型の血液型の人が、感染しにくく、重症化しにくいと言う研究も出ていた。性格云々ではなく、医学的には血液型と病気には有意の関連性があるのだろう。

能見正比古は50代で死んだが、息子の俊賢がこれを引き継いで著作を出していた。この人も50代で死んだが、彼が「血液型信仰」をさらに広めたと言うことになる。

履歴書などにも「血液型」を各項目があるものがあるが、就職などに際して「あなたの血液型は〇型だからうちの会社には合わない」などと言うのは、不当な就職差別だ。血液型と性格の相関性を信じるのは個人の勝手だが、科学的根拠がないのだから、それで人を判断するのは偏見であり「差別」だということになる。

さすがに最近は、テレビでも血液型診断云々というのは放送しなくなったが、血液型以上に怪しげな「占い」はいまだにテレビの重要なコンテンツになっている。
アマゾンでは能見の後継者と言うか、たくさんの人が「血液型と性格」について書いた本を出している。数だけで見れば、これを否定する本よりも圧倒的に多い。

日本人だけではないだろうが、人間は「信じたいものを信じる」ということだろう。情報弱者と言っても良いが、こういう人が「迷信商法」の餌食になるのだ。

今の子供が自分の血液型を知らないと言うのは、血液型にまつわる「差別」「偏見」を知らないと言うことでもあるから、結構なことではないかと思う。


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