
昨年から一、二、三塁ベースが15インチ(約38.1㎝)四方から18インチ(約45.7㎝)四方になった。 この変更で本塁から一塁、本塁から三塁の距離は3インチ(約7.6㎝)減少し、一塁から二塁、二塁から三塁の距離は4.5インチ(約11.4㎝)減少した。
これが盗塁に関してどのような影響を与えたか。過去10年のMLBの盗塁(SB)、盗塁死(CS)、盗塁成功率(SB%)、1試合当たりの盗塁企図数(SB+CS/G)。

盗塁成功率はここ10年、70~75%だったが、今年80%台に乗った。5ポイント近い上昇は、野球そのものをかなり変える可能性がある。
そして1試合当たりの盗塁企図数も1.4前後から1.8に増えた。こうした変化はベースの大きさに加えて、
・投手が牽制球を投げるか、もしくは投手板から足を外す行為は1打席あたり2回までに制限され、3回目以降は走者をアウトにできなかった場合ボークとなる
というルールの改定が大きな影響を与えていると考えられる。

おそらく「盗塁」の得点期待値も上がっていると思われる。
セイバーメトリクス的には、盗塁は失敗した時のダメージが大きいので、成功率が低い選手は盗塁すべきではないとされるが、この改定によって「盗塁してもよい選手」が増える可能性もあろう。
ちなみに、2023年のNPBの盗塁は両リーグで791盗塁387盗塁死、成功率は67.1%、1試合当たりの盗塁企図数は1.37だった。
MLBほど盗塁に関する制約がないNPBでは、比較的足が遅かったり、走塁が下手な走者も走っている。成功率が低いのはそのためではないか。
2023年ナ・リーグのMVP、アクーニャJrは73盗塁を記録(14盗塁死)。これは2007年のメッツ、ホセ・レイエスの78盗塁(21盗塁死)以来だ。これも、ベース、牽制のルール改定の恩恵が大きいのだろう。
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・投手が牽制球を投げるか、もしくは投手板から足を外す行為は1打席あたり2回までに制限され、3回目以降は走者をアウトにできなかった場合ボークとなる
というルールの改定が大きな影響を与えていると考えられる。

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セイバーメトリクス的には、盗塁は失敗した時のダメージが大きいので、成功率が低い選手は盗塁すべきではないとされるが、この改定によって「盗塁してもよい選手」が増える可能性もあろう。
ちなみに、2023年のNPBの盗塁は両リーグで791盗塁387盗塁死、成功率は67.1%、1試合当たりの盗塁企図数は1.37だった。
MLBほど盗塁に関する制約がないNPBでは、比較的足が遅かったり、走塁が下手な走者も走っている。成功率が低いのはそのためではないか。
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今のところ導入の可能性はないようですが。