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昨日は岡崎市で中日‐楽天のオープン戦を見た。今日は静岡市清水でくふうハヤテ‐ソフトバンクのファーム公式戦を見る。
この間「球辞苑」で「地方球場」についてやっていたが、観客席にも「あるある」が結構ある。

〇「少年野球チームが丸ごと来ている」
野球指導者が連れてくるのだ。親も一緒のことが多い。ユニフォーム姿で神妙に見ているが、すぐにふざけ合ったりする。
年寄りの指導者がいると
「ほら、選手もちゃんと挨拶してるだろ、みんなもそうするんだ!」とかいうが、
内野にゴロが飛んで、内野手がワンハンドキャッチしたりすると
「あれはダメだ、マネしちゃいけない。お前らは、ちゃんと正面で捕るんだ」とかいう。

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〇平日の昼間の試合でも子供がいる
地方のは野球が大好きなオヤジがいて「年に1回のこの日くらい野球を見せたい」と子供を休ませたりする。母親も揃ってみている。「晴れの日」なのだ。

晴れの日、と言えば

〇やたら着飾った若い女性のグループがいる
古びた地方球場だが、パンプスを履いたりデコルテが見えた服を着たり、結婚式帰りみたいなお姉ちゃんの一団がいたりする。おそらく高校の同級生で試合を見に行こう、みたいな話がまとまったのだ。背広を着た男の子もやって来る。試合は「集まる口実」で、あとの飲み会がメインだ。

そうかと思えば
〇土がついた作業着のおじさんが試合が始まってから入ってくる
農協のキャップを被ったおじさんがひょこひょこ入ってくる。近所の知り合いから招待券を貰って、一度行ってみよう、と農作業を終えて軽トラでやってきている。しばらく見て、あまり面白くなさそうな顔をして、スタンドの上段から球場の外を見まわす。「や、あそこの畑はもう袋掛けをしている」こりゃいかん、とそそくさと出ていく。

これも試合が始まってから
〇よぼよぼの老人が家族に支えられて、操り人形みたいに入ってくる
観客席から「え?田中のじいさん、まだ生きてたんだ」「確か大正生まれだぞ」頭をはげらかしたおじさんが「俺が小学校の時の校長先生だぞ」みたいに言っている。

〇地方議員が観客席に愛想を振りまいている
秘書を連れて、背広姿で「おお、こりゃこりゃ御両所お揃いで」とか「お父さんにはお世話になりまして」とか「この間の懇親会では、お世話になりまして」とか挨拶して回っている。例の「多様性ダンス」が大好きそうなおっさんたちちだ。

〇ファウルボールを巡って、小学生の冒険が始まる
たまたまボールをキャッチして「人生最良の時」みたいな恍惚状態の子供がいる横で、ボールが飛んだ方向に右や左に走り回る子供がたくさんいる。ファウルボールは駆け回ったって取れるわけではないのだが。そして

〇「お勉強ができる子」は、ファウルボールを追いかけまわさないで、お行儀良く座っている。

〇試合中であっても「〇〇(選手呼び捨て)、ボールくれ!」と大声で叫ぶ子供がいる。。


外野席には「例の集団」がいるが。

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〇「ロードチームの応援団」は「少数民族」扱いされる
客席では「どういう人たちなんだろう」「年中あんなことやってんのかね」「何して食ってるんだろう」「親は何にも言わないんだろうか」みたいな会話が飛ぶ。私もそう思う。

〇警備員が仕事をしない
臨時の警備員は、農業従事者にとって「ありがたい現金収入」ではある。しかし制服を着たおじさんたちは、野球好きが多いから、ろくに注意することなく試合に夢中になっている。

その結果として
〇スタンドの隅っこでしゃがんで煙草を喫うおっさんが続出する
プロ野球のスタンド内は完全禁煙だが、地方の緩さで「ま、ええだろ」になってしまう。これは、日本全国どこでも共通である。

〇ビールの売り子がおどおどしている
タンクを担いだ「お水の花道」みたいな、本拠地球場のビールの売り子とは全く異なり、臨時雇いのビールの売り子はおどおどしながらビールを打っている。男の子もいるが、車で来る人が大半なのであまり売れない。

〇8回になったらみんな一斉に帰る。
クルマでの来場者が大半であり、帰りは大渋滞になるから、どんな点差であってもみんなぞろぞろ帰る。

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ま、地方球場ならではの雰囲気、私は「昭和の野球」の空気が残って、いいなと思っている。


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