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今、スポーツ紙には「コタツ記事班」みたいな部署があるようだ。
例えばテレビやラジオの番組を視聴して、タレント、有名人がこういった、ああいった、というのを「記事」としてアップしたり、Youtubeなどの動画を診たり、TwitterなどSNSでの言動を「記事」にするようなものだ。

我々とっても番組やSNSは貴重な情報源ではある。しかし「誰誰がこう言った」というだけでは、ライターとして取り上げる意義はない。
その言動をどう評価するか、その背景に何があるのか「自分の意見」を述べることで、コンテンツとして成立する。

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しかしスポーツ紙の著名人の言動を取り上げた記事は一切「自分の意見」は言わない。批判も肯定もしない、そしてSNSの「評判」を添えるのだ。
タレントがおしゃれな格好をしたり、プライベートの写真を公開すると「美人さんですね」とか「素敵です」とか、どこのだれかの「コメント」で終わるのだ。

木下優樹菜とか、坂口杏里とか「芸能人の座から滑り落ちた」「なりそこなった」一般人は、主としてこの「コタツ記事班」の担当であり、ここで「誰かと思うほどきれい」「見違えました」みたいなコメントをもらうことで、なんとなく「復帰している」ようになるのだ。

プロ野球選手の夫人などもSNSで顔出しすることで「素敵です」みたいなのをもらう。

新聞ではないが、私はアルメディアの「記事のまとめ」をする部署に行ったことがあるが、部屋に20人くらいのスタッフがパソコンに張り付いて、記事を作っていた。
今もそういうスタッフがいるが、文章をAIでまとめて、最終的に手を入れるような形もあるようだ。

こんなの書くために新聞記者になったのか、と思うが、新聞社にとって「コタツ記事班」は、実は収益性が非常に高い。
取材はないし、原稿チェックもほとんどいらないし、文章を書く能力があれば誰でもできる。

しかしこういう無責任で、無定見な記事を大量に発信する「スポーツ紙」を、金を出して買うような人がいるのかと思う。

我々ライターにとって「コタツの克服」は、大きなテーマだが、スポーツ新聞はそういう認識はないのだろう。


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