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週プレNews
モーリーの提言。「決断」さえできれば、日本はずっとよくなる
世界情勢から日本国内の様々な問題まで、今は目まぐるしく変化する時代だ。ネット社会になってアップデートのスピードが速くなっているからだ。各界のトップは、そういう状況の変化に果断に対応して「変える」決断をしなければならないのだが、それができる日本人はほとんどない。

特に地方で「上に立つ者」は、未だに門閥や地域の有力者の息がかかったもの、地方のいい学校をでていい企業や役所に就職して、年功序列で出世した人ばかりだから「波風を立てずに」「現状維持を申し送り」してきた人ばかりだ。
もちろん、政治は既存政党に依存するし、国の意向に従うし、世間の大勢に「逆らわない」。そういう人が「信用ある人」「聡明な人」「穏健な人」として、出世してきたわけだ。
日本の「保守」とは、エスタブリッシュメントを中心として「体制」の維持継続をする人々と言うことだ。そこに理屈もへったくれもない。「今までそうだったのだから、今後もそうする」ということだ。今の地方政治家のみっともなさはそうした「連綿とした不作為」の成果ではあろう。

野球界も一種の「田舎」みたいなものであり、学歴や人脈などで大勢が形作られ「変えない」「変わらない」ことを基本としてここまでやってきたわけだ。
地方の人がよそ者に冷淡なように、野球界も「新参者」「本筋から外れるもの」を馬鹿にして、粗略に扱ってきた。その結果として「野球離れ」がどんどん深刻になっていったわけだ。

日本という国があらゆる問題を先送りしているのは、決断力のあるリーダーの不在よりも、「何も解決したくない」という国民の(無意識の)意思が最大の原因かもしれません。学校や会社でも、解決すべき問題があってもハードな議論をすることなく、はぐらかしながら「よしなに」やっていく――それは日本社会の一種の"お作法"です。

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深刻な事態になってもそれを直視せずに「よしなに」やってきたことで、今、日本は貧乏になり、卑屈になっている。

外国人が日本のジャンクフードを「おいしい」と言って食べるみたいな、どうでもいいことが、あたかも大ニュースのように連日報じられるのは「そんなことしか、いいニュースがない」ようになったからだ。

今、大谷翔平に日本人が夢中になっているのは、彼が日本人としては珍しく、アメリカ、世界で活躍しているからだが、彼は「そこらにいる日本人」とは全く違うメンタルを持ち、普通の日本人のように意気地なしでも、怠け者でもなく、自分で決めて、努力してきたのだ。

「日本人として誇らしい」と言う前に「自分はいかに何もしてこなかったのだろう」と恥じるべきではないかと思う。

恐らく、外国から日本に来る人の何割かは、モーリー・ロバートソンと同じような見方をしている。そして日本人を「なーんにもしない怠け者」だと思って馬鹿にしている。



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