2017110101


日刊Spa
「子供に野球をやらせたくない」親のホンネ。少年野球にはびこる“オレ流指導”の問題点とは
私が「野球崩壊」という本を出して、少年野球を巡る荒廃を指摘したのは、もう8年も前だ。
この問題について書いたかなり早い本だったと思うが、そのときに「このままいけば、10年後にはマイナースポーツになる」と書いた。

それ以降、中島大輔さんの「野球消滅」が出て、いろんなところで「野球離れ」に関する記事が出て、少しは日本国内に問題意識が広まったのではないかと思う。

少年野球の競技人口の減少は、止まっていない。特に小学校での競技人口の減少は危機的と言っても良い。しかし、子細に見ると、かなりの変化はある。

競技人口が減っているのは、高齢で昔ながらの指導をしている指導者のチームだ。不勉強で、煙草をふかしながら「オラオラ」と言っていた監督のチームは、どんどん加入者が減っている。「選手が減ってからあのチームの監督は優しくなった」みたいな話も聞いた。

3f458a2f




一方で、新しい考え方の指導者がどんどん出てきているのも事実だ。私がよく知る「堺ビッグボーイズ」は、子どもたちに「野球を好きになってもらう」ことを重視した指導をして、選手数が増え続けている。ただ、小学校レベルでは、近隣のチームが子供が集まらなくて廃止に追いやられている。要するに「淘汰」が進んでいるのだ。

またボーイズやポニーのような中学硬式野球でも「球数制限」が導入されるなど、改革が進んでいる。しかし全体として「野球離れ」は止まっていない。それが現状だ。

この「Spa」の記事は、そうした野球界の一端を報じてはいる。

恐らく10年前より野球界の状況は好転している。しかし、人口減少と「他のスポーツとの競争激化」によって、競技人口の減少に歯止めがかかっていない。

改善の効果が出るのが早いのか、それよりも野球が競技としてのスケール感を喪失してマイナースポーツ化するのが早いのか、という問題であろう。



私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!

81iaVJGAvhL._SL1500_


https://amzn.to/47hJdhC

年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

NOWAR