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埼玉県営大宮球場や、ほっともっとフィールド神戸は、グラウンドの両翼にブルペンがある。
私は試合を見ながらも、ブルペンの様子をチェックするのが常になっている。
ブルペンと言っても、全部同じではない。いわゆる中継ぎ、セットアッパー、クローザーと役割が分かれている。
中継ぎ投手は、最も重要度が低い。負けている試合、大差で勝っている試合で、試合中盤に出て行って多ければ2イニングくらいは投げる。こういう投手は、ブルペンに一番速くに出てきて肩を作る。キャッチボールから入って全力投球まで。NPBの場合、これを2度、3度と繰り返す投手がいる。

セットアッパーは7回とか8回とか持ち場が決まっているので、そのイニングが近づくとブルペンに待機する。そしていよいよとなると肩を作って出ていく。2回肩を作ることはあまりない。
また肩を作っても投げないこともある。

試合の最終盤にブルペンに現れるのが、クローザーだ。クローザーが準備をし出したら、試合が緊迫した展開になったと言うことだ。
しかし8回に点が入ってセーブシチュエーションでなくなると、クローザーは投げるのをやめて椅子に座っておしゃべりを始めたりする。

NPBのブルペンは、結構念入りに準備をする。だから結構早くから投手が入って来る。

またNPBでは味方の攻撃が2アウトになる少し前には、今投げている投手がベンチ前でキャッチボールをする。これはMLBでは認められていない。松坂大輔はこれができないことに苦しんだようだ。

とにかく、日本の投手は「たくさん投げて」肩を作っていく。救援投手であっても投げるまでの助走期間が長いと言うことだ。

AAAでの再スタートが決まった上沢直之が報知新聞で興味深いことを言っている。

「一番、難しかったのは、ブルペンでの準備です。電話が鳴って、数球で肩をつくる中で、1球目からガーンと(最速で)投げなきゃいけない。それが難しくて。適応しよう、適応しようと思えば思うほど、自分のボールが投げられなくなってしまった」

MLBでは、とにかく練習も含めて「球数」がNPBよりも少ないのだ。40年近く前から「投球数を抑制する」習慣がついているから、練習投球も少ない。
MLBの救援投手は5球程度全力で投げれば、もう肩が出来上がるのだ。

また一度ブルペンで肩を作った投手は、そのタイミングで登板機会がなかったとしても「再度肩を作る」ことはあまりない。1日に「肩を2回作る」ことは、原則としてないのだ。

「日本では無理だ」というかもしれないが、これは「習慣」の問題だろう。「ブルペンでの練習球は5球まで」と決められれば、日本の投手だってそれができるようになるだろう。

こってりと何十球もブルペンで投げるから、日本の投手は故障が多いのだ。

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