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多くの有識者が宮田笙子を擁護している。

慶應義塾大学中室牧子教授
「大人の階段上ってる最中なのよ」
尾木直樹
「前代未聞です。機械的な厳罰主義に偏っているように思います」
西村博之
「他人に迷惑をかける違法行為を咎めるのは当然ですが、他人に迷惑をかけない喫煙をした19歳がオリンピックの夢を奪われるのは罰としても過大すぎる」

この話のポイントは恐らくは同僚の選手からの「内部通報だった」ということだ。

もし監督やコーチ、スタッフが彼女の飲酒喫煙を見つけたのなら、口頭注意をするだけでおさまったはずだ。五輪直前の今の時期に選手の離脱など、考えられない事態だし、選手、周囲の動揺を考えてもあり得ないことだったはずだ。

もしそういう形で「隠ぺい」が行われたとすれば、それはそれで大いに問題ではある。
しかし、合宿中に選手が禁じられた飲酒、喫煙をするのは恐らくどの国のどの競技でも起こっているはずだ。能力は高くても、思慮が浅い若者がそういうことをするのは不可避だ。
五輪の合宿では、毎回大量のコンドームが消費されるが、それいがいにも「羽目を外す行為」が無数にみられるはずだ。

しかしひとたび「違法行為」が明るみに出れば、ルールにのっとって処分する。それがスポーツというものではある。

また、監督やコーチが彼女の飲酒喫煙を見つけたのであれば、発表するにしても「寛大な措置」を求めたと思う。19歳の女性から一生に一度かもしれない五輪の機会を奪うのは、あまりにも残酷すぎるからだ。

しかしそうならなかったのは、この告発が、宮田笙子のチームメイトからあったからだ。
チームメイトにしたところで5人のメンバーの1人が欠けるのは決定的に痛い。補充メンバーが認められたとしても、これまでのメンバーとは齟齬が出るかもしれないし、何より彼女は主将だった。

それでも、わずか5日前にチームメイトが彼女を告発したのは、喫煙、飲酒だけではなく、それに関連する「耐え難い状況」が存在したからだと思われる。
それは何だったのかはわからないが「宮田とは一緒に競技をしたくない」という思いがあって、告発に至ったのだろう。

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今に至るも残る4人の選手からは「歎願」などの動きがない。それどころかコメントさえない。そして宮田自身も弁解していない。協会側が「追放、解任」ではなく「みずから辞退した」としていることも、この問題の根の深さを物語っている。

一般論として19歳が「喫煙」「飲酒」をすることはあり得ないし。アスリートがそれで排除されるのも仕方ないとは思うが、恐らくこの問題は、それだけではない。

単に「喫煙」「飲酒」した19歳の女の子を擁護するような識者のコメントは、浅薄としか言いようがない。



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