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昨日、プロ野球の応援団は「推し」ではないか、と書いた。
「推し」とは単なるファンの領域を超えて、ひいきの対象を「出世させたい」「メジャーにしたい」と思う人たちだ。ファン=熱狂という意味だが、その強いやつと言っても良い。昔からそういう人はいて「贔屓」とか「タニマチ」とか言ったものだ。

ただ「推し」の問題は、ひいきの対象が「何をしても」「どんなことを言っても」すべて受け入れ、無批判に支援するところだ。
そしてネット社会の進展によって「推し」は、束になれば、ひいきの対象を「異常なほどにメジャーにする」こともできる。
アイドル、アニメ、声優などは今や「推しの力」でメジャーになっていくと言う一面がある。
また「推し」は若い世代だけではない。ネット社会の進展とともに、中高年でも「推し」が拡がっている。

しかしそうした「推し」の活動が、本来「是々非々」で判断すべき政治の世界に入ってきたのは、本当に問題ではないかと思う。

かの石丸伸二など「推し」の力で都知事選で2位になったのだと思うが、古谷経衡さんは、支持層の主体が本を読まず「Youtube」などで情報を得る低レベルの中高年だと言っている。

石丸伸二氏がオワコン化しても「第2の石丸」が現れるだけ…YouTubeしか見ない中高年が招く最悪のシナリオ

古谷さんは石丸の著書2冊を「無内容」とまで言っているが「推し」は、彼の意見を読んで判断しているのではなく連呼される「キャッチフレーズ」やイメージだけで、彼を支持しているのだから、中身がなくてもいいことになる。

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おそらく参政党などもそういう形で「推し」の支持を集めているのだろうし、さかのぼれば安倍晋三の支持者も「何を言っても安倍晋三支持」という「推し」が多かったように思う。
参政党など公式サイトでも「自分たちの政策、方針」をはっきり説明していないが、そういうもので賛同を得るのではなく「カジュアルな保守」というイメージで「推し」を集めているのだと思う。

しかし政治は「推し」で判断してはいけない領域だ。税金の使い方、外交、防衛、福祉、一つ一つの分野でこの政治家は何を考え、どんな方針を持っているのかを、有権者一人一人が判断しなければならない。
「推し」みたいなあほな料簡で政治が決まったら、大変なことになるのだ。

私は「推し」というのは昔からあると思っている。例えばヒトラーが1930年代、困窮するドイツで台頭したのも「推し」の力だったと思うし、トランプが強いのも「推し」がいるからだ。

こと政治の世界だけは、派手な物言いはしなくても、いろんな政策についてきっちりと説明しているような政治家を選ぶべきだし、もともと支持していた政治家でも、政策に異論があれば、支持をやめたりすべきだと思う。

「推し」というのは、ある意味「知性の放棄」にもつながるのではないかと思う。
だから私は常々「推し」を軽蔑している。



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