51POjlvRfFL._SY445_SX342_


日本人は「カピバラ顔」が割と好きだ。警戒感がなくて心安いからだろう。
そういう意味で、立憲民主の4候補のうち、野田佳彦と枝野幸男が、上位に来るのは割と想像がついた。

しかし野田佳彦は元総理と言っても在任したのは12年も前のことだ。当時枝野は閣僚だった。

立憲民主は、そこから誰も「新星」を生み出してこなかったということだ。

この二人は細川護熙や鳩山由紀夫とは違って、自民党に在籍した経験はない。細川の日本新党設立に参加したのが、政治家になったきっかけだ。
しかし、労組や労働運動とは全く無縁だ。野田佳彦は松下政経塾の出身だから、どちらかというと維新に近いような肌あいだ。枝野は弁護士だが、労働関係の仕事はしていない。

その立ち位置は「反自民」ではあるが労組とは遠く、中道右派というところか。

野田佳彦はあの「堀江偽メール」事件で軽率な言辞を弄したために民主党国対委員長を辞任している。

2854873_s


2011年に首班指名を受け総理大臣になったが、2012年に「尖閣諸島国有化」を行った。これは石原慎太郎が東京都の予算で尖閣列島を買おうとしたのを阻止するためだったが、この問題に対して「無視」する態度を一環としてとってきた日本の旗色を鮮明にしてしまったという感じだ。

下野してからは野党の論客になっていたが、安倍晋三の葬儀に際して
「再びこの議場で、あなたと、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」
という弔辞を読んで話題になった。

おそらくはときどきそういう「目立つ発言」をしてきたことで、同じカピバラ顔の枝野に勝ったのだろうが、結局、自民との政策の違いははっきりしないし、野田政権に対して大きな期待はできないように思う。

私は立憲民主は自民の二軍だと言ってきた。極右勢力はいないが、立憲民主の政治的立ち位置は中道寄り右だろう。

政権交代を目指すといっているが、政権を取ったところで、今の国際的な難局に立ち向かうことができないように思う。

未知の魅力もなければ、既知の実力も感じない。これが日本の最大野党だとすると、残念だ。





私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!

81UUCLO+nDL._SY466_

https://amzn.to/47hJdhC

2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

NOWAR