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連日連夜、大谷翔平のニュースを聞かない日はない。
今やニュースのスポーツコーナーだけではなく、朝の情報番組から昼のワイドショー、夜のニュース番組まで、大谷が活躍すれば、トップで取り上げている。特集として長時間取り上げられることも多い。

出演者は、スポーツの専門家ではないのだが、いっぱしのことを言うようになっている。

玉川徹がドジャースのポストシーズンについて論じ、堤伸輔がドジャースタジアムの眺望について語り、山口真由が大谷と対戦する選手のコンディションを語ったりする。政治や国際問題はどこへ行ったと思ってしまう。山口など事前に「お勉強」したのがありありで、こういう秀才にしてみれば、MLBのことを話すことなど「ちょろいもんだ」という感じだ。

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政治評論家も、大学教授も、タレントも、芸人も、みんな「にわか大谷翔平評論家」になる。滑稽に思うが、それだけのニーズがあるのだ。
ただ、所詮は「ニーズに応えてマーケティングしている」だけだから、底が浅い。
「大谷がまた打った」「ファンが大喜びしている」「デコピン可愛い」「奥さんもおしゃれ」みたいな情報が延々と流される。
食傷気味になる。そして私のような野球ファンにとっては「本当に知りたいこと」が、地上波ではほとんど得ることができないので、MLBの公式サイトやデータサイトなどを見に行くことになる。

こういうの、昔から繰り返してきた。古くは30年前、野茂英雄がMLBに挑戦した時も、そうだった。23年前のイチローの時もそうだった。この二人の活躍でBS放送の加入者が増えたと言われる。

松坂大輔の挑戦も、ダルビッシュや田中将大のときも同様だった。

「また同じことやっている」というところだろうが、本当に野球について理解が深い人なら、今回の大谷翔平の活躍が、これまでとは「異次元」であることは認識すべきだ。

それ以前の選手は、端的に言えば「日本の身びいき」での報道がかなり含まれていた。野茂英雄もイチローも松坂もダルビッシュも一流選手であり、スターではあったが、それは並み居るMLBのスター選手の一人と言うに過ぎなかった。MLBでは日本人選手がトップニュースになるのは、それほど多くはなかった。

しかし大谷翔平の場合、MLBの公式サイトで連日トップで報じられている。前代未聞の活躍をしているからだ。
このことは認識すべきだろう。日本メディアの軽薄なバカ騒ぎは、他愛ないものではあるが、大谷の活躍は、これまでの日本人選手とは「一線を画するものだ」ということは、しっかり認識すべきではないかと思う。




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