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昨日のワールドシリーズ、大谷翔平は元気がなかった。第1戦もそうだが「とらえた」と思った打球が外野手に捕られるケースが続いていた。
スイングは変わっていないだろうから、ボールをとらえる感覚が少しずれているのだろう。
また、ヤンキースの投手が微妙にリリースのタイミングを外しているのかもしれない。

ヤンキースにとって「対大谷」は最大の課題だろうから、そのあたりは十分に考えているはずだ。

大谷はもともと「初球」が大好物で、よく初球をたたいて大きな当たりを打っていた。ワールドシリーズでもそれを実践しているが、高めのボール球に無理に手を出している印象も強い。

ベンチではにこにこしている。それが彼のマインドコントロールなのだろうが、内心、彼は、自分が活躍できていないことに、少しずつ不満を持ち始めていたのだろう。

多くのファンは、大谷がワールドシリーズのMVPをとらなくても、全然不満には思わないはずだ。ここまでドジャース、MLBを盛り上げた最大の功労者は彼だし、たとえ最大7戦の短期決戦でちょっと良くなかったとしても、問題視しないだろう。そもそもMVP投票でポストシーズンは考慮されない。今季最大のアワードであるMVPは、ほぼ当確だ。

しかし彼自身はそうは思っていないのだ。どんなステージであれ、どんな試合であれ、出場するなら活躍したい。MVPをとりたい。
昨年のWBCなど、NPBを代表するタレントが集まり、今やレジェンドと言ってよいダルビッシュもいる中で、彼は投打で最もすごい活躍をした。
かれは誰に自慢するためでもなく自分自身のために「いい格好」がしたいのだ。

特に、第2戦は弟分の山本由伸の登板だ。「僕が打って勝ち星をつけてやりたい」と思うのだが、恐らくはそういう気合が空回りした部分もあって、3打席凡退した。

7回裏、一死から大谷は四球を選ぶ、そして二死から大谷は二塁に走った。

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今季、ヤンキースは「走者大谷翔平」に対しても最大限の注意を払っていた。大谷が「四球で出塁、二死」という状況で最もよく走っていることも知っていたはずで、捕手のウェルズは二塁に走った大谷に送球、二塁手のトーレスは送球を受けたグラブを真下にすぐに振り下ろしてアウトにした。
大谷は身体を翻してベースに滑り込む際に、グラウンドに着いた左手が少し引っ張られるような感じになった。
アウト宣告の後もうつぶせになる大谷。テレビは、肩が外れたと言う大谷の日本語も拾った。

左肩の「亜脱臼」。「脱臼」は外れた関節を自分で戻すことができない状態。「亜脱臼」は一瞬、関節から方が外れたが、そのあと自然に戻ったか、自分の力で戻すことができた状態。
「亜脱臼」の方が軽いが、いずれにしても憂慮すべき状況。右腕だったら、この時点で「投手大谷翔平」は終わってしまったかもしれない。

明日の第3戦は出場するとのことだが、チームは連勝しているのだから、もう無理をする必要はないはずだ。

50‐50という空前の大記録を作った今年だが「走者大谷翔平」は、今年で看板を下ろしてもいいのかもしれない。

ただ無欲恬淡として、野球を楽しんでいるだけに見える大谷翔平に「いいところを見せたい」という「人間らしさ」がほの見えたのは、ちょっとほほえましいことだとは思った。




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