
くふうハヤテベンチャーズの会見場で身じろぎもせずに3時間半、ドラフトの発表を聞いていたのだが。
なんて読むねん、と叫びたくなるような選手、増えた増えた。
ざっと出してみる。暇な人は「よみ」の部分を隠して読んでみなはれ。
2023年ドラフトから

漢字には音、訓の読みがある。さらに人名になれば慣習での読みもある。例えば昔の官職にちなんだ「百官名」では隼人(はやと)、主税(ちから)などの読みがあるし、平将門が作った東の朝廷で使ったとされる「東百官」では頼母(たのも)、求馬(もとめ)なども慣習的な名前だ。
人の親は昔から「よその子と違う名前をわが子につけたい」という願望を持っていたようで、難読の名前は昔からあった。
今も人名以外では読めない漢字の使い方が散見される。
陽翔(はると)、湊斗(みなと)などは、男の子の人気の名前だがそんな読み方は過去には存在しなかった。新しい「百官名」といえよう。
もう一つ気になるのが「汰(た)」という字を名前に用いることだ。「淘汰」とは、不要なもの、不純なものが取り除かれることだが、「淘」は取り除くであり「汰」も「すすぐ」あるいは「にごる」だ(修正)。「太」では平凡だからサンズイをつけたのかもしれないが、私は非常に気持ち悪く思っている。
しかし、いまどきのキラキラ名前は、そういう歴史や慣習には依拠せず、漢字の読みを無視した独自解釈が多い。ほぼ100%「何と読むんですか」と聞かれるような名前が本当に多い。
昨年のドラフトで指名された選手は今年19歳か23歳になるが、ここまで「何と読むんですか」という質問を何度もされてきただろう。
ヤクルトの鈴木叶、別に特殊な名前ではないが、ふつうは「かなう」「かのう」だろうが「きょう」と読ませる。確かにそういう読みはあるが、異例だろう。
ロッテのドラフト2位と育成3位は日本海リーグ富山のチームメイトで「輝龍」と「光海」だが、どっちも「ひかる」だ。
2024年ドラフトから

ロッテの1位の西川史礁は「みしょう」と読む。「礁」は、水面下にある「岩」のことだ。史は「歴史書」みたいな意味だ。意味では全くつながらない
メディアは何にも言わない。「個人がどんな名前を付けようと、自由だ」ということだろう。確かに命名者を責めることはできないだろうが、子供にとって、場合によっては不利益になることは指摘すべきだろう。
「キラキラ」は、日本語の「崩れ」「変質」の如実な例だろうと思う。
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人の親は昔から「よその子と違う名前をわが子につけたい」という願望を持っていたようで、難読の名前は昔からあった。
今も人名以外では読めない漢字の使い方が散見される。
陽翔(はると)、湊斗(みなと)などは、男の子の人気の名前だがそんな読み方は過去には存在しなかった。新しい「百官名」といえよう。
もう一つ気になるのが「汰(た)」という字を名前に用いることだ。「淘汰」とは、不要なもの、不純なものが取り除かれることだが、「淘」は取り除くであり「汰」も「すすぐ」あるいは「にごる」だ(修正)。「太」では平凡だからサンズイをつけたのかもしれないが、私は非常に気持ち悪く思っている。
しかし、いまどきのキラキラ名前は、そういう歴史や慣習には依拠せず、漢字の読みを無視した独自解釈が多い。ほぼ100%「何と読むんですか」と聞かれるような名前が本当に多い。
昨年のドラフトで指名された選手は今年19歳か23歳になるが、ここまで「何と読むんですか」という質問を何度もされてきただろう。
ヤクルトの鈴木叶、別に特殊な名前ではないが、ふつうは「かなう」「かのう」だろうが「きょう」と読ませる。確かにそういう読みはあるが、異例だろう。
ロッテのドラフト2位と育成3位は日本海リーグ富山のチームメイトで「輝龍」と「光海」だが、どっちも「ひかる」だ。
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ロッテの1位の西川史礁は「みしょう」と読む。「礁」は、水面下にある「岩」のことだ。史は「歴史書」みたいな意味だ。意味では全くつながらない
メディアは何にも言わない。「個人がどんな名前を付けようと、自由だ」ということだろう。確かに命名者を責めることはできないだろうが、子供にとって、場合によっては不利益になることは指摘すべきだろう。
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